コピー商品


 中国製をメインに巷に溢れてるコピー商品、まさかと思うものまでありますよね。
最近ニュースになった変なところ?では、ロシア製の兵器をフルコピーして開発途上国に 売っていたとか・・・・・(-_-;)
一見ロシア製の兵器、銃や携帯ミサイルなどの小物からはじまって、戦車やジェット 戦闘機から潜水艦まで、実は『made in china』ってのがあったそうです。
さすがにこの件では、ロシアも中国に知的財産権の侵害で抗議したと・・・・?
まあコピー商品でも、実際には問題なく使えれば、それでもいいかな・・・・・・・って、 ブツですけどね。開発途上国向けの兵器の場合、メーカー品とか、ブランド物ってのは ないのでしょう?

 とまあ物騒な話は置いておいて・・・・・・
コピー商品であっても、工業製品として非常に優れてるものもあります。
外見や形だけを真似したんじゃなくて、本質を突いてる製品ですね!
例えば、ボディサイズがドレッドノートと呼ばれる大き目のアコースティックギター、 1970年代に日本でフォークソングがブームになったとき、国産のそれは、 ほとんどがMartinのD−28やD−35、GibsonのDOVEやハミングバードを 真似した製品でした。
ご本家のMartinやGibsonは¥250000以上の価格設定の中、コピーした 国産品は¥12000から、最高級品でも¥200000程度の定価で売られてました。
形だけを真似したものなので、出てくる音はご本家と比較すると、当然の ごとく情け無いようにショボくて・・・・、それぞれの価格に見合った程度であり、 最高級品でもご本家を凌駕するような製品は皆無でした。
これではブランド信仰も出来上がりますよね。

 あれから30年以上が過ぎた今、円高の影響もあってMartinやGibsonの販売価格も、 昔とは大幅に違わないまま・・・・、つまりは相対的に安くなったっていう事ですけど、 同じ程度の販売価格の製品なら、比較しても遜色の無い時代になってきてます。
海外ブランドにおいては、MartinやGibsonより高価な製品も多々あり、音質的にも 仕上げ的にも、勝るとも劣りません。
昔、「わたしは偽者が好きだ、それも、本物より良くできた偽者なら、なおさら良い!」って主旨の 文章を見掛けたような記憶がありますが・・・・。
本物より良くできたコピー商品が、出回ってきた・・・・・ということなんでしょうかねぇ?
日本の自動車が、その品質で世界を凌駕したように、開発途上国や中国産の乗用車が、それに 取って代わる時代も来るのでしょうか?

 日本の技術で作ってるとはいえ、ニコンのカメラやレンズに、『Made in China』とか 『Made in Thailand』と入ってるのを見ると、そう遠くない将来のような気もします。


2009.6.22 記


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