高価な節電?


 電気の使用量を節約する事で『節電』ですが、一番の節電は電気をまったく使わないことですよね。
テレビなどは一切見ないし、照明も点けないで、暗くなったら寝て明るくなったら起きる。
冷暖房でエアコンなんてもってのほかで、暑ければ行水して団扇で扇ぎ、寒ければ重ね着をして 灯油を燃やすだけのストーブにあたって過ごす。もちろんパソコンやゲームなんて電気を使う 遊びの類は禁断の品であり、月明かりで読書を楽しむ・・・・・くらい、大昔のような電気の無い環境で 現代に生活してるなら良いのですが、オール電化住宅に住んで、家庭電化製品や工業製品の 恩恵を日々受けながら、『原発反対!』と唱えても説得力は微塵もありません。
現代の日本において、原子力発電所が作り出してる電力量の供給をすぐに全部止めたら、 生活も産業も成り立たなくなってしまいます。

 なので・・・・、まずはできるところから我が家なりに節電を試みてます。
節電の最大の敵は人間です。基本的には電気を使わないのがベストであっても、 節電と言う意識が無い方達は、同じ屋根の下に住んでいても正しく節電してくれません。
蛍光灯方式の照明器具を頻繁に点けたり消したりしては、電気的な効率が悪い上に 器具の消耗による劣化も急激に進みますし、照明類でいくら節電してたところで、 洗濯機の乾燥機能や暖房用の電熱ヒーターなどを遠慮なく使われたのでは、桁違いの 消費電力が加算されますから追いつくはずもありません。
まずはヒーター類の使用禁止が第一ですね、洗濯物は屋外で乾すを原則と させましょう。
室内の暖房もできればコタツにしてもらって、小出力での保温に努めていただきましょう。
あとは協力してくれるかどうかですが・・・・?(^_^;

 初期的な器具代は掛かりますが、照明類をLED電球に替えるのも有効です。
単純に明るさの比較は出来ませんけど、電球で60ワットクラスなら、蛍光灯式電球では 14ワット程度、これがLED電球なら、弱冠暗くもなりますが、7ワット程度の消費電力 のもので代替対応ができます。
LED電球、コストは高くなりますが、一般的にその寿命は40000時間と表記されて ますので、これが正しければ、電球の1000時間に対して40倍長持ちすることに なります。よって、電球の価格の40倍以下であれば、その交換する手間を含めても お徳です・・・ということになるのですが、どんなもんでしょ?

 我が家においては、普段はめったに点灯させない照明器具とお風呂場、調光装置の 付いている電球使用箇所以外の電球は、ほとんどLED電球に交換しました。
また、ちょっとコストは嵩みますが、センサーライトを導入して人がエリア内に入った ときだけLEDランプが点灯するようにしています。これによって必要な時だけ照明の 点灯、消灯の頻繁な繰り返しが可能になったので、そこの場所を通過するときは未来感覚です。

 階段の上の照明など、タマ切れを起して交換するのが容易ではない位置にある照明、 今までは消費電力の少ない、電球タイプの蛍光灯で連続点灯させていましたが、これも センサーライトを使って、LEDランプによる照明に変えていく予定です。
40000時間の寿命が本当なら、もう生涯にわたって電球を交換することもなさそうですしね。
LED電球やセンサーライトのコストは初期経費として確かに掛かりますし、そのコスト分を 節電だけでどこまで吸収できるのかはわかりませんが、お金を払って節電に協力するってのも 良いのかもしれません。

もはや、節電=節約ではないのですよね。
地球温暖化防止や原子力発電の利用率低下のために、お金を使ってでも節電しませう!


2011.4.11 記


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