違和感


 2012年の7月現在、原発の再稼動反対運動と、米軍の新鋭輸送機オスプレイの配備反対運動が、 各地で盛んに行われてますが・・・・。

2つの反対運動、どちらも、誰かに「アッチむいてホイ!」されて、皆さんがそちらを見てしまってるような気がしてなりません。

 そもそも福島原発の事故以後も、再稼動反対どころか、原発への稼動停止 運動さえ起きていませんでした。それが定期点検で徐々に各原発が稼動停止に なっていき、突然湧き上がった再稼動反対のデモ運動。
なんか・・・・・・政治運動に利用されてる気がしてなりません。
おそらく、原発再稼動反対を唱えて票を確保するであろう政党、そのまま反対を 続けるかと言えば、連立等により主導権を握ったら、さっさと再稼動させるでしょう。

 だって原発を全部停止させたままにしたら、夏場に電力不足が生じやすくなるのと、 化石燃料による火力発電がメインでは、燃料費がかかって電気料金が 高騰するのは100パーセント目に見えてますから!。
個人レベルでなら電気料金が上がっても良いとは言い切れるかもしれませんが、モノを作って 売ってる企業としてはそうは行きません、電力料金は生産コストに跳ね返りますので、 商品の販売価格を据え置きするなら大赤字を出す、あるいは値上げに踏み切れば、 価格競争力がなくなり、売れなくなってしまって、結果としてはどちらも倒産に 結びつくでしょう。
そうなると輸出も含めて、すべてがNGになりますので、日本の景気は沈没します。
前回の『 No590. インディゴ的思考』 でも書きましたが、原発は日本にだけ存在するのではないのです。日本の国内だけ 全停止させたところで、本来の『安全』という意味は持ちません。
憲法9条を守っていれば、全世界の平和が守れるぞ!・・・・というのと同じ理論です。

 原子力発電については、以前から見識のある方がその危険性を指摘して きましたが、福島原発での事故が起きる前は、誰もその意見に耳を貸そうとさえ しませんでした。事前に危険を予測して手を打つことなく、一度事故が発生したら、運転に よる再発の危険性が非常に低くても、もはや神経質と言うほどの反対運動。
信号の無い交差点で死亡事故が起きて、安全措置として信号機を設置するのと まったく同じ・・・・・・というか、再稼働反対の場合は、通行止めにしようとしてるようなものです。
なぜ事前に手を打って動こうとしないので、ひとたび事故が起きたら過剰な までの対策を施すのでしょう。この冷静さを失った極端な方向転換には嫌悪感を感じます。

 新型輸送機オスプレイの配備についても何か変ですよね。
墜落事故があったから、安全性、安全性とやたらとTVのニュース等で 煽ってますけど、アメリカ陸軍、アメリカ海兵隊の正式配備機種ですからね。
パイロットも乗員もアメリカ人です、彼らは自国民兵士の生命を非情に大事に 扱いますから、安全性に問題があったら、アメリカ軍自体が配備採用しないでしょう。
過去の事故例だって、飛行中のものが突然に墜落したわけじゃなくて、 離着陸時の低空でのトラブルばかりです。別にオスプレイに限らず、 普通のヘリコプターやジェット戦闘機だって墜落事故は起してます。 危険性という数値的には、まったく変化はないでしょう、なのになぜそんなに 反対するのでしょう?
やはりこちらも、次期の選挙を見据えての、何らかの票取りのためのパフォーマンス が絡んでいるのでしょうか?
日米安保条約により、オスプレイの配備について、地方自治体には 拒否権はないのですから、そうとしか思えません。
それを煽るTV報道、どこの誰から操られているのでしょう?。


 昔だったら、個人的な私見とはいえ、このようなことを公に向けて書けば、 特高警察か憲兵隊【今で言う某国における当局】にしょっ引かれたのでしょうね、 良い国であり、良い時代だと思います。


2012.7.17 記


< Back   |to Home|   |to Second Impact| Next >