他人のはじまり?


 「兄弟は他人のはじまり」と言われてますが・・・・・
実際は、「親子は他人のはじまり」であるように思えます。
たしかに種としての遺伝子は受け継がれてきてるのでしょうけど、 生命個体が違えば、やはり他人以外のなにものでもありません。
子が自立するまでは親子と言う括りはあってもいいかもしれませんが、 成人して自立したら、まったく別の固体として見ていいのでしょう。
自分の両親や子供たち、前様の両親を見てても、そう思います。
親子と言えども、その個性や思考が違いすぎますのもの!

 自分の父親は婿さんでしたが、家族の長としての権限がまったく無くて、 自ら意見や主張をすることはなく、長いものには巻かれっぱなし、 いつも被害者意識で、文句があっても正面から反論することなく、その場では 適当に丸く取り繕いながら、影に回って愚痴をこぼしてます。
まもなく90歳になりますが、これは昔からちっとも変わってません。
社交性やコミュニケーション能力は皆無で、初対面の方と会話を合わせるとか、多くの人の前で 何かを語るなどと言うことはまったくできません。影に回ってブツブツ言うだけですね。
酔いつぶれるとトラになって、偉そうに意味不明な説教を垂れるのは、その反動でしょう。
正々堂々とはまったく逆の卑屈人間ですな。
また、思考の中心は自分のことばかりで、家族や他人に対する 配慮と言うものは存在していないようで、一緒に生活しててもイラっとすることが 多いです。それゆえか、父親と親しい友人と言うのは、昔から見た事がありません。

 前様の親父さんである義父はと言えば・・・・・・、町議会議員だったので演説は 得意で、実父とは異なって、大きな夢を語る人であり、自分の知ってる限りのことを 話す人ではありますが、徹底的にこれでもかというほどマイペースでもあり、その 場の雰囲気や、家族のことなどはお構いなしのKYで、自分の夢だけに生きる 人でもあります。
どちらの親父もまったく違うようで、自分勝手なところだけは似てるような・・・・?

 夫婦してそんな親父達とは違う生き方を試みてはいるのですが、 子供たちがどこと無く1代おいて似てるところが多々あって・・・・・
ここでもまた、親子でありながら他人のような感覚です。
遺伝子レベルでは、それぞれの母親の分も含めて、 むしろ交配してる分、パワーアップしてるのかもしれません。


2012.7.30 記


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