これで三度目!


 最近お気に入りになってるジャズボーカル、Sophie Milman のCDを、 JBL4344 で聴いてると、やけに生々しいビビり音が聞こえてきました。

 ベース音の大きさに合わせてビビってる感じで、ボリュームを下げると 消えますが、ボリュームを上げると目立ってきます。
さてはまたウーハーのエッジがボロボロになってしまったのかと、サラン ネットを外して目視確認してみましたが、特に痛んでる様子は見当たら なくて・・・。
もしかしたら低域用のアンプが壊れたのかと思い、高域用アンプをオフにして、 低域用だけでドライブすると、確かにビビり音は確認できますので、 これかなと一瞬思いましたが、ビビり音は右のスピーカーだけ、なので アンプの出力端子で左右を入れ替えてチェックすると・・・・、やはり 右側だけビビり音が聞こえます。ということは、原因はアンプではない ということですね。

 さて、原因はなんでしょ?
馴染みのオーディオショップに行ってアドバイスをもらおうかと思ったら、 長年のお付き合いであるオーディオフロアーの担当者さん、体調不良で 休職されてました。(T△T) そんなぁ…
かくなる上は自分で原因を探るしかないので、mixiの日記に愚痴代わりに 書き込んでおいたら、その道のご同輩より
「ヴォイス・コイルが擦っているだけなら、ウーファーの上下をひっくり 返して換装することで直るばやいもありますが。。。」との助言をいただき、 そういえば、エッジダンパーが劣化してくると、ヴォイスコイルが下がって 干渉するなんてオーディオ記事、昔に読んだことがあったような・・・・と 思い出して 、さっそくトライすることに。
しかしながら、まだ自分でJBL4344のウーハーを取り外した経験は ないので、おっかなびっくりの作業でもあります。いざ取りかかってみれば、 難なくできた作業ではありますが、スピーカー取付穴の外周に沿って、 密閉度を上げるためか帯状のコルクが貼ってあり、これが剥がれてしまった ので糊点けで対応しましたが、これで良いんだか悪いんだか?

 ウーハーの天地をひっくり返して取付直して、チェックのために 音を出せば、若干の改善はあるものの、やはりビビり音は残ります。 う〜む・・・・何やろ?
ギターでいえば、トップのブレイシングが剥がれたようなビビり音、内部の ブレイシングに相当する補強材が剥がれてるのかな・・・・?、そうなると この大型スピーカーをメーカーに運び混んでの大修理かな?・・・と悩みつつ、 再度ウーハーを外して、内部の補強のネジなどを増し締めしてみましたが、 大きくは改善されません。
他には・・・・・、とネットで検索。ヒットした中に音響レンズが原因 との記事があり、さっそくこれもチェック。たしかにマジックテープで ぶら下がってる程度の取付状態、ならばと取り外してみましたが、それでも 症状はまったく緩和されず・・・・・。

 はてさて・・・・、スピーカーから異常音が出てるんじゃ安心して 音楽は聴けません。かといって丸ごと修理依頼したら、送料を含めて いくらかかることやら?。
とりあえず、何がビビってるのかと当をつけようと、サランネットを外して、 音楽をかけてビビりの原因を探っていると、ウーハーが振幅してる時に、 外周にあるエッジダンパーとコーン紙の間に、隙間が生じてるのが 見受けられて・・・、エッジがコーン紙から剥がれてるような感じです。
これを再接着でOKかなどと、甘い考えが過りましたが、剥がれる ものでもないでしょう、となると、『エッジが切れてる』が該当するわけで、 ウレタンダンパーエッジの経年劣化による破損であり、エッジの張替が 必要となってきます。手で破損部のダンパー触って軽く引っ張ってみると、 コーン紙の外周に沿って10cm以上の割れが生じてました。
ということは、経年変化は左右同等に起こり得るので、左側のウーハー も・・・・、と診てみれば、同様に亀裂が生じており、裂けてしまうのは 時間の問題状態であることを、不幸にも再認識してしまいました。




 やはりこれかい! (~_~;




 思い出してみれば、同じ症状の音を過去に2回経験してます。
1度目はBOSE901Wで、この時は10.5cmユニット1を、 2台分で合計18個全交換、もう一回は、このJBL4344で、 ウーハーとミッドバスを左右合計4発交換しています。たしかその時は スピーカー1個に付き、¥40000の費用が掛かったような・・・・ (T△T) アウアウ〜

 結論として、低音でビビりが出るようになる場合は、エッジがダメに なってると断定しても間違いはなさそうですね。過去に2回も体験 していながら、すぐにその結論に達しなかったのは、エッジが外観上 綺麗に割れてたから、それが原因として見破れなかったのでしょう。
同時期に交換してるミッドバス、念入りにチェックしてましたが、 こちらはまだ大丈夫そうです、明日はわかりませんが・・・・・
ウーハーとミッドバス、バイアンプ時のクロスオーバーは290Hz、 結構高めの音域なので、ミッドバスの振幅が大きくなく助かってる のかもしれません。

 さて、こうなると修理ですが・・・・、輸入代理店であるハーマン インターナショナルの純正修理・・・?・・・では、現在1本あたり ¥50000+送料、ネットで探せば、1本あたり¥20000台で 実施してくれるショップもあるようです。
スピーカーのエッジなんて、製造メーカーで修理するものでは ありませんからね、かといって部品を仕入れて安く自分で行うにも、 経験はないし、治具もないし、前様が苦手な接着剤を使って作業環境を 確保しなければならないのに加えて、その作業時間も取れません。
なので、まずは顔馴染のお店で修理価格を聞いてみて、どこで修理するか 決めることにしましたら、家電製品の入れ替えで前日に冷蔵庫を購入した こともあって、2本で¥55000で良いと社長がおっしゃってくれま したので、その旨お願いいたしました。

 ユニットを外してお預けして1週間、修理完了の連絡があり、 引き取りに行って取付し直し、無事に修理が完了したのは、13日の 土曜日の夕方でした。(;´・`)> ふぅ〜

2012.10.15 記


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