ミルで味が変わる!


 この4月から消費税が3%上昇することもあって、高い買い物を するなら3月のうちにと、カフェ・ド・ランブルのグリッドミルを 購入された方が居り、その写真をSNSにアップされたものだから、 それを見た前様、その容姿にすっかり惚れ込み、「ランブルの製品に 間違いは無い!」と¥58000を支払って、自宅用に購入しちゃい ました。


 このグリッドミル、微粉が出にくい構造とかで、荒いとか細かいとかの 挽き加減の調整はなく、ランブルでのネルドリップにマッチングする ようにだけ挽けるらしいのです。
つまり、ネルドリップ専用のミルですね。



 我が家で長い事使っているのは、カリタのナイスカットミル、歯を 2回交換して、ホッパーも取り換えて、まだまだ現役です。

 今後も大人数で来客がある時などはペーパーでコーヒーを淹れることも あるでしょうから、グリッドミルが入ったからと、出してしまう 訳にもいきません、幸にも置いておくスペースはありますので、 今後は2台を共存させましょう。

 では、この2台で、同じ豆を挽いて、同じネルドリップで淹れると どれほど味が違うか確認してみると・・・・




まったく違います!





 ネルドリップしたコーヒーの味で両者を比較すると、グリッドミルで 挽いた方がキレがあってすっきりしています、ナイスカットミルで 挽いた方は雑味が多く感じられ、同じ豆の分量なら濃いと感じる かもしれません、逆に言えば、同じ分量の豆を使った場合、グリッド ミルのそれは薄く感じるってことですね、これなら豆をたっぷり 使ったデミタスカップでの濃いコーヒーでも、美味しく飲めのが 判ります。

 そもそも豆の挽き加減が全然違てったので、ナイスカットミルで荒さを 調節して同じような粒ぞろいに合わせてみましたが、それでも味は 同様に異なります。粒の大きさを合わせても同じ味にはなりません。

 ネルリップで淹れるときに、最初の点滴で豆が膨らむのですが、 その膨らみ加減も両者では異なっていて、ナイスカットミルで 挽いた豆の方が大きく膨らみます、比較すると、ちょっと古い豆では まったく膨らまないと感じるグリッドミルでもあります。
点滴開始から最初の一滴が落ちるまでの時間もグリッドミルのそれの 方が早いですし、落ちて行くコーヒーの色が透明に近づくのも 早めになります。
下記にそれぞれのミルでネルドリップした動画を貼っておきますので、 そんな違いをご確認ください。



 同じ濃さのコーヒーを淹れるとしたら、グリッドミルで挽いた場合は 1.5〜2倍くらい豆を使わないとならないかもしれません。
微粉が少ないってのが全てで、そこで余計な味が出ないってことなの でしょうかねぇ?
あきらめが悪いので、ナイスカットミルにモーターコントローラー を付加して、ミルの回転数を下げて熱を出さないようにゆっくり 挽いても、近づきはしましたが同じ味にはなりませんでした。


 やはり挽き方の、豆をカットする歯の構造の違いですかね。
自宅で家族でコーヒーを飲むときは、グリッドミルだけを 使うようになりそうですが、強度的に若干の問題があるとの 指摘がネットの動画で紹介されてましたので、そのうちに分解して 確認してみましょう。
これも長い事使いたいですからね・・・・って、残りの人生も そんなに長くは無い・・・・鴨!


2014.4.9 記


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