ついつい聴き比べ


 BDP−LX58なるマルチディスクプレーヤーを入手して、 ネット上のレビューでは音質も良いとの評判でしたので、あらためて あれこれと音楽再生の聴き比べをしてみました。

 基準となる音楽ソースを何にしようか迷いましたが、最初に 選んだのが藤田恵美の『camomile Best Audio Hybrid SACD』、 しかしながら、一応SACDなのでデジタル出力は出来ず、 本体からのアナログ出力だけで、ノーマルとソース・ダイレクトの 違いだけですが、微妙にダイレクトの方がスッキリしてるって 感じですかね。音楽ソース自体が歌声が中心なので、4オクターブ の音域で歌ってるわけでもないし、伴奏としての演奏も控えめなので、 極端に差が出ないのかもしれません。
よってこの音楽ソースでは良く判らないので・・・・、耳にタコが できるほど聴き馴染んでるS&Gの『明日に架ける橋』、40周年 記念盤CDに替えて聴いてみました。


 比較の順番として・・・・

1).CDを再生、設定はノーマルで、プリアンプへアナログ出力。

2).CDを再生、ソース・ダイレクトでプリアンプへアナログ出力。

3).CDを再生、デジタル信号をDACへ送り、そこからプリアンプへ。

4).ネットワークプレーヤーとして使用、DAC経由でプリへ。

上記の4通りで聴いてみました。
今から考えれば、ネットワークプレーヤーとして使用、アナログ出力からプリ アンプへ・・・・ってのも、比較の一種として試しても良かったのかも しれませんが、結果から言えば無駄な事でしかなさそうです。

 冒頭のピアノの透明感から始まって、3コーラス目のオーケストラ との共演が開始されるところ、弦楽器群とティンパニーや ベース音の分離の度合い、同軸ケーブルを使ってデジタル信号をDACに 入れた方が、断然勝ってます。アナログ出力では分離が悪い感じは 拭えないですね。やはり専用のDACの存在は大きいと思えました。
そしてこれも当然なのでしょうけど、本体でディスクを回してるより、 音楽信号として取り入れるネットワーク・プレーヤーとして使用した 音質の方が、静粛性について一段階上回ってます。
という事で、もくろみ通りの結果しか出ませんでしたが、すべて予想 通りでもあるので、我が家的にはこれで十分満足なのでしょう。

 再生可能なファイルであるdsf(DSD)、『開けないファイルです』 との表示が出て再生できませんでしたが、出来たとしても本体のアナログ 出力経由でしかないので、特に気にすることも無い様です。
DSDで聴くような時には、DACとPCをUSBケーブルでつないで、 PCオーディオとして聴くようにするでしょうからね。
あらためて専用のDACって凄いと感じた次第でもあります。
オーディオ機器としては高級ってレベルでもない機器なんですけどね。
デジタルンはよくわかりませぬ。


2014.12.22 記


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