シンガー&ソングライター


シンガー・ソングライターと呼ばれる方、世界中に大勢いらっしゃい ます。
有名どころを上げてみれば、ポール・マッカートニー、ボブ・ディラン、 ポール・サイモン、アデル・・・・、国内では、吉田拓郎、井上陽水、 荒井ユミ、尾崎豊、最近の方は名前も出てきませんが、上げていけば キリが無いことでしょう、とにかく大勢いらっしゃるのです。
そんな大勢の中で、歌手としての歌唱能力と、メロディーメーカー としての秀逸な作曲能力、どちらも素晴らしい方ってのは意外と 少ないようにも思えます。
他の歌手に曲を提供して歌わせると、メチャ素晴らしくて大ヒットだけど、 本人がそれをオリジナルとして歌うと、本人の持つ技量の中でしか 歌えない・・・つまり歌手としては一流ではない・・・ので、イマイチ かなって感じだったり、 歌手としてはこの上なく表現力や歌唱力を魅せつけるんだけど、 作詞者、作曲者としての作品ではそんな魅力が乏しいかな〜・・・って 感じられる方、居りませんか?
具体的に挙げるとクレームが来そうなので、あえて名前は記載しませんが、 そんなシンガー・ソングライターの方ってけっこう多いですよね。


 先日、中島みゆきの『縁日』というタイトルのライブの映像ソフトを 入手して観てましたが、彼女は両方に才長けたシンガー&ソングライター であると、あらためて確信いたしました。
昔、ヤマハのポプコンにて『時代』でグランプリを受賞して、その後も ず〜っと数十年にわたり第一線で活躍してるってのが、その実力を 示してるところでもあるのでしょうね。
ライブステージの映像を観て特に凄いなと思えるのは、歌声を 何パターンか持ってて、太い声や細い声で使い分けしてるところですね。
ドスの利いた声もありますし、レンジも広く声帯も丈夫な様子、歌い方でも 素晴らしい説得力と表現力を備えた、まさに一流のシンガーでもあります。

 昔LPを何枚か購入して、その中で『うらみます』と言う曲を聴き、 あまりの暗さに打ちのめされて、以後は積極的に聴こうとは思わなかった 中島みゆき、『夜会』というタイトルのレーザーディスクを観て、 さらに暗さに拍車が掛かってたので、その音楽には拒否反応が出て・・・、 最近になって『大吟醸』なるベストヒットを入手するまで聴く機会さえ ありませんでしたが、還暦に近い今になって、TV局がいろいろな番組で 彼女の曲を多く使うようになったのも頷ける気がします。
NHK番組のテーマ曲である、『地上の星』や『麦の唄』ももちろんですが、 彼女のう歌う『ヘッドライト・テールライト』絶品の名曲であります。
本当に素晴らしいシンガーでもあり、優れたソングライターでもあったん ですね。
知ってはいたけど聴き込んではいなかった中島みゆきの作品、生活の中に 存在する空気のように、あたりまえに素晴らしかったんだと、数十年遅れて 再認識でございます。
個人的には『わかれうた』のB面である『ホームにて』が好きですね。


2015.3.10 記


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