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たぬき姉ちゃん

　１９７８年の第１６回、ヤマハ・ポピュラーソングコンテスト、通称ポプコン本選会、学生時代のバンド、パオ・ファミリーの一員として出場してました。
同じ関東代表としてエントリーしてたバンド、ホンキートンク、その女性ボーカルとして、レインコートを着て、たぬきみたいな風体のお姉ちゃんが歌ってたので、自分の中ではたぬき姉ちゃんと呼んでましたっけ。

　出場前の緊張を和らげるためか、ホンキートンクのメンバーと楽屋でセッションしたり、あれこれお話しした記憶もありますね。
メインであるコンテストの結果として、自分たちのバンドは参加賞、ホンキートンクは優秀曲賞で、敗者はとっとと帰され、東京方面へ戻るバスは別途となりました。

　しかしながら・・・・・・、商業主義第一優先のヤマハのやる事、優秀曲賞を取ってしまったゆえに、世界歌謡祭に向けての出場はボーカルだけと、彼女だけ引き抜かれ、バンドは事実上解散させられてしまいました。

　だからヤマハが嫌いになった！　凸(*▼▼)コォ～ラ～

　なぜこんなことを知ってるかと申せば、ホンキートンクのメンバーと仲良くなったパオファミリーのメンバー、その後に会ってセッションしたりしてたのです。
そして次のポプコン、またパオファミリーでエントリーして、地方予選まで通過しましたが、本選会の出場は辞退したと！

　３８年前に会ったバンドのボーカル、そのお姉ちゃんが歌う曲、『どしゃぶりずぶぬれしどろもどろ』が、１９７８年当時のバンド演奏でとあるアルバムボックスに納めてあるのを知って、あらためて聴きたくなったけど、ボックスセットゆえ新品では高価で手が出せないから中古をポチっとして、それが届いたので先週末はじっくりと聴いてました。

　うん、歌は上手いね！引き抜かれるだけのことはあります。

　しかし・・・・、世界歌謡祭は予選落ちで終わってしまい、その後は売れず飛ばず・・・・・

　何年か前に思い出して、消えてしまったのかと、『どしゃぶりずぶぬれしどろもどろ』で検索したらヒットしましたっけ。
２０００年代になって大輪の花となって遅咲きされた様子、なんか安心しましたわん。

　そして先日、ＮＨＫで放送された中島みゆきの特集番組で彼女がカバー曲を歌ってるのを聴いて感激して、その存在を再度思い出し、ネットで検索したところ、かの曲がボックスセットに入ってるのを知って、上記のとおりポチして聴いてみた次第ですが・・・・・・・・

　通販より届いた、シャンソン中心の２５年の集大成のＣＤボックスから、他の歌を聴いて、付属のＤＶＤを観て、すっかりハマってしまいました。

　たぬき姉ちゃんのころは旧姓で斉藤久美子さん、その後は結婚して離婚して高橋クミコ名義でＣＤを出していて、いまは歌手、クミコなんですね。

　どこかでライブを観る機会があったら、たぬき姉ちゃん時代の彼女が載ってるヤマハ・ポプコンの古い小冊子を持って行って、そこにサインをいただけたらと思います。

２０１６．１．２５　記

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