45回転レコードなので
古いSP盤はスタンダードプレイで毎分78回転でした。これに対して
長時間再生のロングプレイが、毎分33と1/3回転のLPであります。
直径17cm、毎分45回転のレコードは、穴が大きいのでドーナッツ盤
とか、エコノミープレイの略でEP盤と呼ばれてますが、まれに直径30
cmのLPと同じ形状で45回転のレコードもあったりします。
有名なところでは、さだまさしの『親父の一番長い日』が30cmでの
シングル盤でした。曲が長いから30cmにして発売したのでしょうね。
そしてこの45回転のレコードには、回転数が早いという事から、
33回転のレコードよりも音質が向上するというメリットも
あります。2トラック38cmのテープ再生の方が、毎分19cmの
テープ再生より音が良くなるのと同じような理屈ですね。
なので、音質にこだわって、わざわざ45回転2枚にして発売される
作品もあるほどですが・・・・・、先日入手した中森明菜さんの
限定盤:Vanpire、30cm45回転のレコードと最新のCDの
セットでした。しかもレコードに入ってる曲はCDとは異なっていて、
CD化されることは無いそうな・・・・・ってホントか?
30cmの盤ではありますが45回転なので収録曲はA面、B面を
合わせても6曲しかありませぬ。そして高音質でありながら、唯一の
欠点、曲数が少ないゆえにトータルでの演奏時間が短くて、いちいち
レコードを回すのが面倒な品でもあるのです。
33回転のLPなら片面で20〜30分は聴けますが、45回転では片面
10〜15分前後、すぐに終わりになってしまうので、トーンアームの
オートリフトアップでもないと、一杯飲みながらゆったりと聴いてられ
ません。(゜O゜) ヾ(-_-;) ナンカチガウゾ!
酔っぱらって、あわててアーム操作をすると事故る危険性も高いしぃ〜
かなり出来のいい作品ではありますが、片面3曲を聴くためにわざわざ
引っ張り出して回すかどうか・・・・、CDとペアでお高い商品ですので、
その活用頻度が低いってのはもったいない話になちゃいますが・・・、その
打開策として思い付いたのが、ハイレゾにしちゃえ!であります。
さっそく、ターンテーブル、トーレンス:TD520S、トーンアーム、
SME312、カートリッジ、DENON:DL−103を使って、レコード
からアナログ・フォノ信号を取り出し、アキュフェーズのフォノイコライザー:
C−27から、プリアンプ:C−3850にライン信号を入れて、TEACの
デジタルレコーダー:DR−40に、24bit−96khzで取り込み
ました。
その後にPCに移して、ICレコーダーのおまけの編集ソフトで分割を
行ない、テキトーに音楽情報やアルバムアート等を加え、NASサーバーに
アップして完了であります。
確認で取り込んだ音源をネットワーク・プレーヤー、Pioneer:
N−70Aで再生してみると、アナログ盤を再生して聴く音より、細かな
ニュアンスが消える感じではありますが、概ね我慢できる範疇、老化で
高音域の聴取が困難になってる身には大差なく聴こえるのであります。
ふだんBGM的にお気楽に聴くならこれで良いのでしょう!。
ついでに、普段聴くことの少ない45回転のレコード盤、81年の
オーディオフェアで仕入れたレコード、我が家の名盤:番外編のNo4と、
同じく81年のポートピアで購入してきた喜多朗のシンセサイザー、
我が家の名盤:番外編のNo8もハイレゾにして取り込んでみました。
昔のお気に入りが、PC操作からワンタッチで再生できるって、
多少の音質劣化はあったとしても良いものでありまする。
手間が掛かる高音質な短時間再生よりも、お気楽な軽薄短小再生で
好きなように音楽を楽しむってのも、むしろ良いような気がしますね。
少なくても96−24なら、CDをそのまま再生するよりは高音質な
感じがしなくもないです。
2017.1.17 記
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