除草剤からADHD


 通学路沿いの私鉄の線路に撒かれた除草剤、小学校4年生の時に、 気温上昇で気化したその薬剤を吸い込み、ある日突然に異常行動を取るように なってしまった息子どん、まずは情緒不安定に陥り学校に行けなくなりました。
朝元気に家を出て小学校に向かったものの、線路と並んで通る福居駅周辺の 通学路、そこに至った時点で理性を喪失、泣きじゃくって駅の中に籠ってしまい 、学校まで行けなくなった最初の状況でした。
小学校に来てないと連絡があり、周辺を捜索して駅の構内で見つかった次第 ですが、本人は錯乱してて、話をする、話を聞くような状態ではなかったです。
その日以降も、通学して学校まで行けても、教室の隅っこで固まってしまって 動けなくなる状態を頻発、とても授業などまともに聴いて居られない状況が続き ましたっけ。
化学物質過敏症に詳しい、 当時の主治医を受診したところ、除草剤や農薬に含まれる有機リンにより 脳神経に支障をきたし、結果としてADHDの症状が出てるとの診断。
このまま不登校ではまずいので、診断書を書いてもらい、農薬や除草剤の 影響の少ない市街地の小学校へ転校させてもらいました。転校先に おいても、床に塗るワックスにリン酸エステル等が含まれない、シックハウス 対策済みの商品に替えてもらうなど、親としても可能な限りの努力や説明は してきましたが・・・・。

 今年の12月には20歳になる息子どんですが、小学校4年生で発症した この時から、発達障害を起し、とある意識が欠落したままの様です。
身長186cm、体重は80kgと大柄では有りますが、頭の中は 小学校4年生のまんま、思考や発想は小学生レベルで止まってる感じ。
特に、意見を述べるとか、整然と話すとか、まったくできません。
学力的には中学校、工業高校と卒業出来てますし、自動車運転免許も 取得してる訳ですから、知恵遅れなどの要素はないのですが、精神的な 成長は止まったままで、大人として話をすることは出来ないと思って 良いでしょう。
そしてそこに、化学物質過敏症が輪を掛けて来るから、さらに困った 状況でもあるのです。
気温の高い夏場、当然有害化学物質の気化率も上がりますから、それを 吸い込んで体調不良、行動不能、思考停止に陥る事も多いのよね。
また、そんな体調不良の時は、わずかなストレスでも10倍、100倍に 感じてしまう事が多くて、ごく当たり前の指示を受けても大きなストレス となり、精神的に暴走、家を出ても仕事場に向かわずにそのまま行方不明、 翌朝になっても帰って来ない・・・とか、ストレスから暴力的になり 自室の壁を殴って穴を空けたり、ノートPCを叩き壊したり、タンスを 破壊したりもしました。
ピザをオーブンで焼いて取り出す時に誤って落としてしまい、普通なら 片づけて、自分が悪かったと済ませるところを、八つ当たりして壁を 殴り、片付けもせずにまた自室に籠ってしまうとか・・・・。
将来どうしたいのかと尋ねても「わからない」としか返答してくれず、 さらに突っ込んで聴けば、泣きだして固まってしまい行動不能へ、ホントに 小学生の駄々っ子と会話してる感じです。

 本人にやりたいものが有ればそれをやらせようと思うのですが、 やりたいものも無く、何かを欲しくなって所有したいとの欲もなく、 かと言って放っておけば、ゲームをしてのほほ〜んと暮らすだけの 毎日になっちゃってます、典型的な引きこもりのパターンですな。
発達障害で病院の受診を続けてますので、障害年金が出るように手続きは とってますが、せめてCSの影響が少なければ、もう少しは世に出て 働くとかも出来るのでしょうけど、普通の20歳に期待できる内容を 望んではいけない様であります。
イメージとしては、20歳、時々10歳ですが、夏場の不調時などは逆転 してる感じですね、10歳、体格だけは20歳って・・・・・・。
本人が自分の理性を制御できるようにならない限り、進歩はないでしょうな、 世間一般より10年は成長が遅れてるような、我が家の子供たち。

 8月になってから体調を崩してずっとひきこもってる息子どん。 PCでゲームするにあたり、たまに管理者のパスワードを求めてノートPCを 持ってきますが、PC操作上で何か不具合が出た場合には、ネットで調べて 対応するという知識は持ってる様子、特に教えたわけではないのですが・・・、 ヒューマンセンサではBBの位置、なんでもできるはずなんですけど、 自分を磨くとか突き詰めるとかの努力をしないと、その能力が宝の持ち腐れに なってしまうポジション、自分から動き出せば開花する素質は沢山あるはずなので、 何かしら夢中になれるものが見つかれば、どうにかなるんですけどね。
今のところ何もせずに寝てばかり、省エネではありますが、それで最後までは すまないであろうから、どうにかしてよ〜。


2018.8.19 記


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