壁掛け預金19年目の利息は?
ヘッドの裏に貼ってあるテプラの表記、2002年の4月12日となってる
Martin D−45GE、我が家に到着して19年が経過したわけですな。
最初の1年目で、ブリッジのボトム側に少し浮きが見られたので、そこをリグル―
してもらって以来、故障とか不具合は一回も発生しておりません。19年前から
ライトゲージをレギュラーチューニングで張りっぱなしで壁に掛けたまま、弦を
緩めるなんてことは全く行っておりませんが、壊れないものであります。
もっとも一番古いGuildのD−50に至っては、46年間同様に張りっぱなし
ですが、こちらは当初にちょっとだけネックの元起が発生して指板を削ったり
サドルを削ったりはしましたが、それ以後は、ネックに関する不具合は出ていま
せんね。落ち着くところで落ち着いたって感じであります。
この先、何年、手元に置いて於けるわかりません、生活苦になったら売却する
壁掛け預金的な存在ですが、車などの耐久消費財と違って、年数が経過しても
価値が下がらないところが非常に良いのであります、むしろ希少価値から値上がり
してるでせうか?
例えば車を買って200万円支払ったとしても、1年も経てば100万円でしか
売れなくなり、以後は徐々に価値が下がって10年も経てばゼロになってます。
ところがギターという楽器に関しては、中古で買った品なら数年後でもその中古
価格に近い金額で売れますからね、場合によっては値上がりしてるなんてのも
ありです。特にボディの材質が御禁制の品の場合や、Martinという
ブランドであれば、より一層お高い価格でさばけるみたい。
このD−45GEも、購入時のUSA定価は$18000、日本定価は250
万円でしたが、もちろんその定価で購入することは無く、それぞれの国で
何割か引かれて売られてました。当方で購入したのはUSAのE店、その価格は
このHPのギターだ!のトップに書いてある通りでございますが・・・。
後日に友人が日本国内で中古を150万円前後で入手してますので、その辺が
当時の中古相場価格だったのでしょう。
しかしながらハカランダのサイド&バックにアディロンダック・スプルース・
トップという仕様は、ワシントン条約によるハカランダ材の供給ができなくなった
ことから過去に作られた楽器の高騰を呼び、このD−45GEも、最近では当時の
定価前後で取引されてる様子でございます。
この辺が車との大違いですよね、お高くても購入しておけば、使って遊んでも
リセールバリューが下がらない!
Martin社のハカランダ・ギター、壁掛け預金としては最高の利回りであり
ます。(゜O゜) ヾ(-_-;) オイオイ
気を付けなきゃいかんのは、盗難と火災ですかね、普通に弾いてるくらいなら
価値は下がりませんが、ぶつけて割るとかの大きなダメージは与えたくないもので
もあります。楽器なのでそれなりに大事に使いませう・・・・って、屋外キャンプ
に連れていくわが家で言っても説得力はありませんが。
リセールバリューが高かろうが安かろうが、楽器はまず弾いてなんぼの物だと
思っておりまする。なので大事に保存することなく、使える場所ではどんどん
使ってますね、先日も某所の集まりで持ち出して使ってみましたし、その場に
居た何人かの方にも弾いていただきました。良い楽器を弾くと、皆さん笑顔に
なるんですよね。
さあ、残り少なくなってきた我が人生、手放す時が来るまで頑張ろう!
2021.4. 12 記
< Back
|to Home|
|to Second Impact|
Next >