変化と積算を知る


 今の世の中、何事もマニュアル社会であると思う、コンプライアンスの順守が 叫ばれる中、益々その装用を濃くしてるんじゃないかと思われまする。
まあ確かにマニュアルがあって、それに従って物事を運べば、多くの場合は問題 なく事が進む様子ではありますが・・・・、たまにそのマニュアル通りにさえ、物事 を推し進められない輩も居るから困ることもあったりして、頼むからマニュアル くらいは実践できるようなレベルで居てほしいのであります。
ここんとこ重要ですよ、マニュアル通りに進めるだけの技量があってのお話ですから ね。そもそもマニュアルってのは、それを作ってく上で前例があって構築できるもの であり、初めて遭遇する事例では皆無なのであります!
例えば現在のコロナ渦、過去にこのようなパンデミックの事例は無いので、当初は 誰もが暗中模索で何をどうしていいやらサッパリで、強いて言えば感染学に詳しい 医療従事者が、これまでの一般的な感染対策をメディアで発表して広めるくらいで、 ほとんどの方は寝耳に水で右往左往状態でしたね。
流行から2年以上経過して、やっと世間的な対応マニュアルが定まってきた様子 ですが、新たな変異であるオミクロン株とかで、また違う対応が求められて行く かもしれません。

 マニュアル社会が進むのは悪いことではないと思うのですが、それに頼り切って、 マニュアルがないと何もできないとか、自身では何も考えない輩が多くなってる事、 人が考えるという事を停止してしまう事が、これから問題だと感じてます。
物理の世界では決められた公式に数値を代入して計算すれば、求められる結果が数値 として算出できるようになっており、これも一種のマニュアルと考えられますが、 そもそもその公式がその場合に当てはまるのかどうか、それが判らずに数値を入れて 計算して結果が出たとはしゃぐお馬鹿さんの何と多いことか・・・。
物理の公式って、微分や積分を駆使して求められた結果の加減乗除の公式が多いので すが、微分なら変化を知る、積分なら初期条件ってものがあって積算が出るんですよね。

 現在のコロナ禍での国や公官庁の対応、まさにそんなものを無視して、マンボー だとか緊急事態宣言だとか、単なる紋切り型の法規として片付けようとしてるんじゃ ないかと思えるんですよ、トータルでの情報分析、変化や積算での動き、科学的な コンセンサスで検討してと、ものの道理を考えての発令じゃないですよね。
なんか政治屋さんが、如何に大衆に受けるかを様子見しながら、あれこれと発令され てて・・・、そして不都合が有ったら専門家に意見を言わせて、それに従った所為に してるみたいだし・・・、結局は責任逃れの政策方針なんですかね。
微分的思考で今を分析して変化を知り、積分的思考により初期条件と積算で将来の 物事を計れる、優秀な方は少ないのでせうな。

2022.2.1 記


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