プリアンプ変遷


 初めて買ってもらった電蓄から、オーディオという趣味に入った時、 兄の購入したダイヤトーンのプリメインアンプを使って音を出していた。
レコードプレーヤーも、それまでのベルトドライブの安物から、SONY製の ダイレクトドライブの単品プレーヤーに代えて、カートリッジも それなりに揃えて聴いていたが・・・・・
当時のFMファンの別冊におけるN岡氏の記事、本格的なセパレート アンプの音は、プリメインアンプの世界とはまったく音が違うみたいな 事が書かれていたのが印象的だった。
その記事でN岡氏がべた褒めしていたオ−レックスのSY−88という プリアンプ、当時の定価で¥180000也を何とか購入して、プリメイン アンプのパワーアンプ部をプリアンプとつなげて音を出してみて驚いた。
聴いたレコードはふきのとうのアルバム、風来坊から『五色のテープ』、 いつもの効き馴染んだスピーカーDS−35Bであるが、聴こえてくる音が それまでとは全く違っていた、そこで、眼の前で、細坪氏が生で歌ってる かのように聴こえたのである。衝撃だった!!!
プリアンプを替えるとここまで音が変わるとは!
後日、ラックスキットでパワ―アンプを作って、完全なセパレートアンプ 方式で再生してみたけど、プリアンプを導入した時ほど音の変化は 無かった。

 その後にBOSE901Wを仕入れ、オーディオにドップリの日が 続き、ついにJBL4344まで手に入れてしまった。愛用していた SY−88、フォノのセレクター位置でトラックの無線を拾ってしまう 不具合が出るようになってきたのもあって、清水の舞台から飛び降りた つもりで、当時の定価¥800000也のアキュフェーズのC−280V、 を購入。
レコードプレーヤーも、トーレンスTD520SにSME312、針は DL103という、今も愛用してるシステムにグレードアップしたことも あって、またプリアンプを替えてガラッと音が極上になった!
やはり本格的セパレートアンプは音が違う!を実感できたぞ。
その後にパワーアンプをラックスキットからアキュフェーズのP−550に グレードアップしたけど、やはりプリアンプを替えた時ほどの変化は 感じられない、チャンネルデバイダーを入れてJBL4344を マルチアンプ駆動にしても、プリアンプを入れ替えた時ほどの感激は 無かったですかねぇ。
その後20数年愛用したC−280V、使用年数を考えれば安いもので あるが、流石にボリュームは劣化して行き、交換部品も無いとなると 不安を感じる。そんな時にアキュフェーズから創業40周年記念とかで プリアンプのフラッグシップモデルC−3800が¥1700000で 発売されたが、なんとこれラインアンプだけであり、フォノイコライザーを 持っていない、この値段なのにである。
他の後継機種であれば、オプションでフォノイコライザーボードが あるのだが、このC−3800に追加するスペースはなく、代わりに専用 フォノイコライザーアンプ、C−27という単品が¥500000の定価で 発売され、外部接続となっていた。
馴染みの電気屋さんも自分で欲しいと思ったフォノイコライザーアンプだそうな、 そんなわけで、気が付いたらC−27を購入してC−280Vにつなげて いた。
やはり単独でのフォノイコライザーアンプ、C−280Vの内蔵イコライザー 基盤で聴いてた音よりも、低域の力強さが一回り違うのである。
そして定年退職を機に最後のプリアンプを購入、C−3800の後継機 C−3850である。
まさか定価が¥1800000もするプリアンプを買うようになるとは 夢にも思わなかったが・・・・、オーレックスのちょうど10倍の定価、 そして10倍くらい音は良くなってるのかな?


2019.9.30 記


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