許容誤差?
すべての事柄において言えることですが、二者の比較において、突詰めて
その差を見出せば絶対に個々には違いはあるのでしょうけど、その差が
どれくらいの程度の物なのか?、影響があるのか無いのか、無視しても良いレベル
の差異なのか、木を見て森を見ずの例え通りになってしまってることも多々
あるようです。
たとえばこんなお話もあります、太陽からの光は一点からの照射であり
拡散してますので平行ではありません。よって、日時計で考えた場合、
まったく同じ場所に設置しないと2つの日時計では誤差があります・・・・・。(~_~;)
たしかに理論的には差異はあります・・・・が、いくら地球の表面が球体であっても、
太陽から地球までの距離を考えると、地上における設置場所による影響は
10Km四方内に治まっていれば、まったく問題は無いでしょう。
機械工学用語で‘数値を丸める’というのがあります。
円周率などもその例でしょう、外周を求める計算で使うなら3.14で十分です。
3.141526・・・・・・・・と数十桁続けたところで、意味の無い誤差が増えて、計算が複雑に
なってしまうのです。
これと同じように、その点だけを突詰めた楽器の材料などについての話題になると、
さらに個人的な思い込みまでが手伝ってか、収束がつかなくなります。(>_<)
アコースティック・ギターにおけるブリッジ・ピンの材質、木でもプラスチックでも
象牙でも、‘聴いてわかるような違い’はありません。極端に質量の違うブラス・ピン
でも使えば、サスティーンが長くなるとか、アタック音が少しおとなしいとかの
物理的な影響からの違いは生じるでしょうけど、音色までが大きく変わるもの
でもありません。(^^ゞ
もしピンを代えて音質が大きく異なったとしたら、それはピンを代えたことに起因する
ものではなく、弦のボールエンドを固定する時に緩みか何か、弦の振動を阻害する
ような要因があったのでしょう。
ピンを代えての変化より、弦のメーカーを変えた方がよほど違いは大きいのです。
サドルについても同様ですね。極端に素材の比重や密度等が変わらなければ、
ボーン材でもプラスチックでも象牙でも‘大差’は無いです。むしろその底面と、ブリッジ
溝との接触面の関係の方が大きな問題となります。
ブリッジに切ってある溝、製作時は平らに切られてます。ギターのトップは
経年変化に伴い、故障に至らない程度に微妙に湾曲したりします。
ブリッジはトップに接着されてますから、トップが湾曲した場合、大なり小なり
トップに合わせて変形することもあります。・・・・となると、サドルの溝も当然、
永遠に平らな状態をキープしてるものでもなく、若干は変形があると考えて
良いのでしょう。
ここで、ロングサドルのように接着されてなければ、溝の変形の形状によって、
中央を支店としたシーソーのようになったり、両端が接触して中央が浮いたり
してることも有り得るでしょう。(~_~;)
この接触形状ですと、サドル素材の中で弦の振動を打ち消しあったり、吸収
してしまう要素が増えて、すべての弦振動が正確にブリッジに伝わらない・・・
とも考えられます?
経年変化における音質の劣化などは、このような原因も考えられます。ここで、
あらたな素材でサドルを作り直して密着性をあげると、素材がよくなったから・・・に
なるのでしょうか?(゜O゜)☆\(^^;)ホント?
ショート・サドルにおいても、差し込むだけでなく接着した方が音が良くなるかも
しれませんね。?
さて、いかがなものでしょう・・・、‘’に挟まれた語句を含めて、
どこまでが貴方の許容範囲ですか??? ?(゜_。)?(。_゜)? ヘッ
2006.8.28 記
< Back
|to Home|
|to Second Impact|
Next >