またもや・・・盤


 同じ演奏者による同じ日の録音で、同じテイクであっても、レコード盤やCDによって 音質に大きく差があります。
スーパー・ギター・トリオの名盤、ライブ 「Friday Night in San Francisco」 を LPで2枚、CDで1枚購入しましたが、それぞれがまったく違う音質で再生されます。 (~_~;)
最初に購入した日本盤LP、ギターの音色がゆるくてぼやけたような感じで聴こえます。 パコ・デ・ルシアのフラメンコギターの音色に、ナイロン弦特有の美しさを感じることが できません。(-_-;)
一般的日本盤の特長である、カーテン1枚向こうでの演奏に聴こえます。
もう一枚のUSAから個人輸入で購入したLPは、日本盤と比較すると音がタイトであり、 ギターの音色がはっきりクッキリしています。ボリューム的には日本盤よりやや抑えて カッティングされてるような印象ですが、全帯域に渡って音に品位が感じられます。
最近購入したCD、こちらはSACDの技術を導入して作られたとか・・・?
以前のCDは持ってないので良くわかりませんが、このCDと輸入盤のLPの音色は 近いと思えます。しかしながら、ハーモニックスの量は微妙に異なり、デジタル再生 故かCDの方が少なく感じられます。

 1970年のヒット曲である、ショッキング・ブルーの『ヴィーナス』、当時購入した モノラルのEP盤と、最近になって復刻発売されたCD、まったく別物の楽曲 と言える品物です。(~_~;)
シャリシャリしててモノラルであっても、1970のドーナッツ盤の方が断然に 音が生きてます。CDのそれは魅力も何もあったものではありません。確かにノイズは ありませんが、音楽でも無くなっています。(メ▼。▼)y-~~~おら〜
このようなCDは、音が悪いと言うことで返品できないものでしょうか?・・・って、 考えると不思議ですよね。世の中、不良品はクレームができるのに、事前にそれを 確かめて聴くことが出来ない・・・・サンプル盤として試聴可能なのはごく一部に ありますが・・・・・LPやCDで、あらかじめ盤に傷があるなら返品や交換はできても、 その内容、音色や音楽に問題があっても受け付けないって?(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ

 かくして音に不満があるとか、自分のお気に入りの音楽ソフトは、限定盤が出るとか、 デジタリー・リマスタリング盤が出るとか、メーカーサイドの目論みに載せられて 新しい企画ものが出る度に、その都度買い替えになって行きます。(~_~;)
S&Gの名盤 『明日に架ける橋』 ひとつにしても、その昔日本盤のLPを購入し、 擦り切れたので買い替えて、その後輸入盤を買い直し、UK製の重量盤も購入、 さらにはデジタリー・リマスタリングされたCDまで買いました。
音的には最後に購入したCDが、自分にとってはベストと感じられますけど・・・。

 その昔のLPの時代、日本盤に落胆して輸入盤を買い集めるようになり、 さらに輸入盤であってもUSA盤よりドイツ盤が良いとか、英国盤が良いとか 知恵が付き、さらにデッカ盤がどうたらRCA盤がこうたらグラムフォンは 云々と、UKの個人レコード屋さんのカタログから古いクラシックのレコード を購入するだけでも相当に奥が深いことを知り、やっとその入り口に立てた ような気がしましたが、さらにまたデジタル技術の進化でSACDやDVDオーディオで 盤についての選択肢がより広がったのでしょうか?あるいは売り手側に完全に 載せられて、ただ買う親父化してるだけ???

 レコードマニアと呼ばれる方は、同じタイトルを3枚購入し、1枚は聴くために、 1枚は予備で、もう1枚は将来に渡っての永久保存用だったと・・・・(-_^;) はぁ〜
中には、ピンクフロイドの名盤 『狂気』 を何十枚もお持ちの方もいらっしゃるそうな。
さてさて、同じタイトルのアルバム、皆さん何枚お持ちなんでしょうね?


2006.9.5 記


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