CDも盤


 先日のオフ会の最後に、CDの比較試聴を行いました。
同じ演奏者による同一のテイク、曲名はバッハのカンタータ、 BWV147の中の「主よ、人の望みの喜びよ」、ミュンヒンガ-の 指揮によるものを、通常に市販されているCD、信号面を特別に 平滑に磨かれて作成されたCD、それをコピーしたCD−Rの3枚です。
CDプレーヤーは先日入手したばかりのDENON DVD−3930を ピュアダイレクトに設定して、デジタル出力信号やビデオ信号を排除した アナログ出力だけの状態でプリアンプC−280Vに入力、QUAD707から TANNOYのSTIRLINGで聴いてみました。

 音の違いを、誰にでもわかるように言葉で表現する事は非常に 難しいのですが、特別に作られたCD、市販品のDECCA盤と比較して 中高域の艶っぽさが全然違いました。ぐっと迫り来る色気のような、 官能的な鳴り方をしてましたし、低域に於いても一回り明瞭で力強く 感じます。同じCDプレーヤー、同じアンプ、同じスピーカー、同じ試聴 条件でこうまで違うのかと、確信をもってその違いを認識できます。(^^ゞ

 そして、その手の掛かったCDからコピーを取ったCD−R、残念ながら 同じ音にはなっていません。音質は市販のCD盤と似ています。
デジタル信号の丸ごとコピーでも劣化はするんですね、似て非なるものの 誕生であって、同じ品質を持つものではありません。(~_~;)

 さらにその後も、在庫してる手持ちのCDをいろいろと聴いてみました。
ショッキング・ブルーの『ヴィーナス』も、改めてCD盤にて再生してみましたが、 円盤投げで放り投げたくなる品物です。(ノ`´)ノミ┻┻ポイッ! SACDの技術を導入したとかのウンチクの書いてある、スーパーギタートリオ、 『Friday Night in San Francisco』のCDも、輸入盤のLPには及びません。
アマデウス・カルテットによるドボル・ジャーク 『アメリカ』 スプラフォン盤、これも 音が出た瞬間に(ノ-o-)ノ⌒┳ ┫┻┣!オリャー と思うCDでした。
しかしながら・・・・古い録音で、ルービン・シュタインのショパン 『ノクターン 第1集』、ゾッとするほど魅力的な音でした。Σ(ノ°▽°)ノ!
フジ子・ヘミングの『憂愁のノクターン』も凄く良かったしぃ〜・・・。
  チェリッシュの 『チェリッシュベスト』 も違和感の無い綺麗な音造りで良かったです。
総じて、新しい録音だから良いとか、最新の技術を応用してるから良いとか ではありませんね。20年以上前の録音の復刻版でも素晴らしい物は 素晴らしいし、ダメなものはダメです。
大元のマスターテープまでは良いのでしょうけど、いざCDの原盤を作る時に ただの流れ作業で行うような場合と、丁寧にクオリティを追求して作られる場合で、 雲泥の差が出来てしまうのでしょうか?(>_<)
同じタイトルのCDであっても、盤の出来によって相当に音質が違いますよ!
やっと・・・・、@EMにてレコード・コンサートを・・・・、良い音のCDを使って行える ような気がしてきました。(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ


2006.9.12 記


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