所有枚数の理想と現実


 「名盤が100枚あれば良い』とは、かの五味康祐氏の、実に的を得た 名言中の名言ですが、実際にはなかなかそのようにできません。(~_~;)
五味氏の著書によると、聴くに値する音楽は多いものではなく、厳選した 結果、自分にとって『名盤』と呼べるものが100枚もあれば、それだけを 普段聴いていれば必要たるに十分であるとの説明だったと理解してます。
たしかに我家において、LPもCDも何枚持っているか判りませんが、昔から 繰り返し聴く『お気に入りの盤』はほとんど決まっていて、もしそれらを 自分にとっての名盤と呼ぶなら、枚数的には100枚そこそこに 減ることになろうか思えます。
自分のような俗物的な人間は、煩悩や欲が強くて一旦手に入れた 物を中々手放せない踏ん切りの悪さもあるのでしょう。
しかしながら、氏の発言の陰には、音楽関連の商品がまだまだ贅沢と される時代背景も、あったのではないかと思える節もあります。
その昔、レコード盤は超高価な贅沢品でした。自分が知ってる 限りでも、一般的なアルバイトの時給が\200〜\300の時代に、LPレコード 1枚が\1800もしたのです。
五味大先生の時代はそれよりも古く、もっと物価が安かった時代に 同じような価格、いやむしろ高価で、輸入物のレコードが売られていたのだろうと 推察いたします。
著書の中では食うに困っても音楽を聴くとありましたので、食費を 削ってまでの超高価な買物ですから、当然買う方も真剣であって、傷が無いか 盤面を丁寧に検品して購入されたのはさも当然であり、 内容的に不満を感じたら中古で売り払ってしまって、次の盤を購入するための 資金としてゆくしか手段が無かったのでしょう。(^^ゞ

 今や飽食の時代、LPレコードも直輸入にて安いものは1枚$1.99 で購入できました。こうなってくると購入にあたっての真剣味は薄れ、 試しに買ってみて、傷があったりダメな演奏だったら捨てればいいや・・・・・に なってしまいます。(~_~;)
LPに限らず、DVDも安いものは\500と、LP,LD,CD,DVDのソフト関連が 我家では増殖に増殖を続けました。
しかし・・・買い込むばかりで処分ができず、LPは最近でこそ中古品が 高騰してきましたが、一時は二束三文、LDに至ってはすでにゴミ同然。
おそらく自分に残されてる時間全てを使っても、手持ちとなってるソフト類の 全てを、再度、観る、聴く時間は取れないでしょう。f(^^;) ポリポリ
良い物を残して後世に伝えようと思っても、 厳選して、不要と思えるものを処分しないと、玉石混淆の中に 埋もれて判らなくなってしまいます。
今後は仙人の気分になって、煩悩や欲を捨てるように努めましょう!
どうしてこうまで余計な物が多い?
オーディオも1系統あれば良い、ギターも1本あれば良い・・・・?(~-~;)ヾ(-_-;)ホント?


PS
アダルトもの、本当に処分に困ります!(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ


2006.11.14 記


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