歌詞
英語の歌を聴いて心の琴線に触れるような感動を覚えたとしたら、
それはメロディやアレンジ、歌唱力に魅力を感じたのであって、初めて
聴く歌詞の内容に魅了されるものではありませんよね。
日本語であってもこれは同じで、サザンの歌をはじめて聴いて、
歌詞に感動したという方は少ないでしょう。(-_-)ゞ゛ウーム
ジャズやクラシックなどのインストゥルメントものでは
楽器の演奏を中心とした表現であり、もちろん歌詞はありませんので、
言葉で感動することはありません。
基本的に音楽の感動は、メロディや演奏から入ってくるのでしょうね。
しかしながら、人が歌うという行為を取る以上、歌詞がなければ
スキャットになってしまいます。コーラスはスキャットでもいいですが、
主旋律に合う文学的に洗練された歌詞を付けるというのも大事なんでしょうね。
あるいは、どうしても伝えたいことがあって詩を書いて、それにメロディを
付けたらヒットしたということも多いのでしょうか。?
私見ですが、屁理屈が並んだような字余りの反戦歌、音楽としては
好きになれません。まず音楽的なものが無いと・・・・・(~_~;)
音楽的なものから感動したりしてお気に入りになって、さらに歌詞を
調べてみたら、凄いことをテーマにしていた!・・・・なんてのが好きです。
自分にとってサイモン&ガーファンクルの音楽は、まさにそんな曲
ばかりでした。まずメロディやハーモニーから好きになって、英語の歌詞の
訳を読むと・・・・・・わからん!(~_~;)
あまりにも哲学的で、ジャスト・オン・タイムの中高校生には難しかったです。
ジョン・レノンの『イマジン』、世界的スタンダードになった名曲ですが、
この曲は英語の歌詞として素晴らしいがゆえに、ここまでの名曲となったと
言えないでしょうか。
もちろん偉大なるジョン・レノンの歌唱力やアレンジによるところも大きいの
でしょうけど、散文詩を読むようなシンプルなメロディラインと
ピアノの弾き語りをベースに、世界平和を祈る大胆且つ繊細な言葉と、
見事に韻を踏む詩の美しさが、より多くの人々の心に突き刺さったのでしょう。
しかし、メロディラインだけを見ればそれほど感動的な曲とも感じられません。
もし他の歌詞が付いていたら、これほどの大ヒットになったかどうか?
どちらが良いかというレベルの話ではないのでしょうけど、もしメロディライン
だけで比べたら、「イエスタディ」の方が遼に秀逸だと思えます。ヾ(-
-;)コラコラ
歌というもの、言葉の意味が伝わるのは時限的にメロディより遅れます。
つまりは、まず音楽的な要素が先だと・・・
なので、結婚式の花束贈呈で『ボクサー』を選び、英語で「嘘、嘘、嘘・・・・・」と
フルオーケストラをバックに叫ばれる中、涙で両親に花束を贈った奴も
英語圏ではないこの国では感覚的には許せます。
ただ・・・・、歌詞の意味を知っていて、あえてそれを選んだのかどうか、
以後彼と会うこともなくなってしまい、尋ねたことはありませんでした。(~_~;)
2006.11.28 記
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