ミニコンポ


 大手ショッピングモールの家電売り場で¥20000前後で売っていました。
MD付きレシーバーにスピーカー、グレードが上がればCDも掛けられるようです。
たしかに『音』は出るのでしょうけど・・・・。(~_~;)

その昔に購入した定価¥220000の29インチのTV、鳥煮トロ・・・ん?で 有名な大手メーカー品でしたが、その付属してきたスピーカーの音の悪い事!(>_<)
どうやって聞いても、アナウンサーの声がこもって聞こえてしまうんです。
TVの横に取り付けて、TVから配線する方式でしたので、これはもしかしたら TV内蔵のアンプが安物だから音が悪いのかと思い、セパレート式のパワーアンプ に直接接続して音を確認してみたのですが、それでもボツ!Y(>_<、)Y
高価なTVの割にはスピーカーの音があまりにも悪く感じられたので、直接電話でメーカーに抗議しましたが、 まったく相手にされず・・・・・。凸(`、´メ) Fuck You!
しかたなく・・・、昔から愛用してるラックスキットのスピーカーにつなぎ代えて 使用してましたが、両者を比較するとラックスのスピーカーの音が素晴らしく良く聞こえる事!!!
たぶんラックスのスピーカーが普通で、TV純正品のスピーカーが 悪過ぎたんでしょうね。

 スピーカーの性能を表すものに周波数特性があります。これは 入力した周波数に対して、どこまで一定の音量を保ちながら特定の歪率以下で 再生できるかを示すカタログ値ですが、スピーカーに入力される信号はサイン波が テスト標準です。
入力に対する出力の波形から、どれだけ忠実に再現できているかを計る 歪率計というものがあって、スピーカーで再現できる限界を数値的に 見極めてますが、その歪率計の特性からサイン波でしか判断できないのです。
ところが・・・、サイン波だけの再生だったら、どのようなスピーカーでも概ねそれなりに再現 しちゃいます。
TV付属の純正スピーカーも、単純に周波数特性試験だけなら合格なのかもしれま せん。
しかし・・・、実際に聴く音や音楽は、矩形波あり、トリガーあり、フーリエ級数ありで、 実に多種多様な波形をしてるのです。それらを忠実に再現できないなら・・・・、サイン 波だけしか再生できない製品なら、まったく別の音になってしまうしかありません。
サイン波での再生試験はOKだが、聴覚上の音はNGのスピーカーは確かに存在するのです。
極端に言えば拡声器、電話機、音声アラーム、狭いレンジしか再生に必要としない タイプなら、みんなその仲間ですね。
『携帯電話で音楽を!』・・・って、アホッ!!!としか思えません。(ーー;)

 販売価格が¥20000前後のミニコンポって・・・・、その原価を考えて みると数千円、高くても組立費込みの総額で¥5000程度でしょうか?
大量に生産するので部品調達が安くなるから・・・・としても、そこで 使用される部品の程度、おおよそは検討がつきます。
スピーカーは周波数特性だけOKな上記のような品物が使われる でしょうし、アンプ類の電源部も、トランスや平滑コンデンサーなどといった物は 存在せず、アッセンブリーされた半導体の電源素子のみ。
アンプも初段、終段はオペアンプで、これにDAコンバータやら、 表示用のICやらLSIやらが入って、要はすべて出来合いの・・・・あるいは特注も あるかも知れませんが・・・・半導体素子を組み合わせて筐体の中に 押し込んだ物。
アンプ類の蓋を開けると、プリント基板が隅っこにチマチマっとあるだけのスカスカで 空気が詰まってるような本体ケース、まちがっても重いって事は ないでしょう。(~_~;)
つまり・・・、音楽を楽しめるような、性能の良い部品を選定して作られるような事は 有り得なくて、とりあえず音を出すために最低必要限度な半導体をかき集めて、 コスト優先で組み上げた品物。
再生できる音質の上限は、使われてる半導体部品の性能によって決まっていきますから・・・、 高くても1個¥300程度の半導体で再生できる音質レベル・・・ということに、 なるのでしょうか?(-_-)ゞ゛ウーム
それなら「まけないで」をかけても・・・・・?ヾ(- -;)コラコラ


そして、そんな再生装置で丁度良く聴こえるように仕上げられたCD音源 って!・・・・┐( ̄ー ̄)┌ コマッタナ


2007.1.10 記


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