理屈はいいから・・・


 『まず動く』、これがけっこう出来ないみたいですね。
多くの場合は動けない理由を探し出そうとするか、あーだこーだと屁理屈を こねることが多いようです。
脳の使い方が右脳優位であって、その通りに使い切ってる人は、細かいことを 考え出す前にまず動いてますし、感性を大事にしていて、理屈よりも感覚を 優先して行動しています。
左脳優位の方は理屈で納得しないと行動できませんので、感性だけで判断や 行動を開始する事は無く、自分で理論通りと納得しなければ動き始めないようです。
そして、何をするにしても理由をつけたがります。
左脳優位のタイプであっても、数学的な計算能力がものすごく高いとか、 物性を瞬時に分析できるような聡明な頭脳の持ち主ならば、計算結果が出るのも 判断するのも速くて良いのですが、それだけの能力がない場合、自分の頭脳だけで 理解できない事はすべて否定しようとする消極的な考え方もあるようです。
見えないものは一切信じない唯物論などがそれにあたるのでしょうか?
自分でわからない事、理解できないものはすべて否定するタイプですね。(~_~;)
そのような方にシックハウスだとか化学物質過敏症だとか、農薬の影響とかを 説明しても、難しくて理解されないようで、疲れるだけで終わってしまいます。(>_<)
的外れなネガティブな思い込みしかなくて、平行線をたどるだけ・・・・みたいな。
感性がよくないと理解できない事柄も多いんですけどね。

 趣味の世界でも、理屈的なものと感性的なものがあります。
例えば写真、カメラを上手く扱うには、理論的なものや知識は知っていれば 知っているほど、優位になるでしょう。しかし、いくら理屈をこねくり回した ところで、写真を撮ったり、写した発表しないのでは意味がありませんし、 100%の理屈を知っていたところで、素晴らしい構図で撮影できるとか、 インパクトのある絵が写せるとか、そうなるわけでもありません。
カメラを扱う上で有利になる・・・・・・という程度だけなんですね。
いくら理屈を知っていても、良い写真が撮れないのではお話になりません。
カタログ用にと物品を綺麗に撮影するのでなければ、絶妙の構図やシャッター チャンスは感性で選ぶ物であって、理屈で見つけられる物でもないでしょう。
カメラの理論が左脳、撮影センスが右脳に値するのでしょうか?
理屈はわかっていなくても、ドキッとするような写真を撮る方、たしかにおられます。
また、もし自分が理屈を十分に知っていて高級な一眼レフカメラを持っていたとしても、 絶対に撮れないなぁ〜と思わせてくれる写真も実存します。((( T_T) トボトボ

 オーディオなんかもけっこう感性が要ります。
理屈上だけなら、ある程度以上の水準の高級機種をマニュアル通りにセッティング すれば、それなりの音は出るのでしょうけど、『満足の得られるように音楽を再生して 聴く』という次元に達するのは、相当に大変です。
測定器がないとダメだとかおっしゃる方もおりますが、測定器があったところで 目安でしかなく、最後は感性で調整するしかありません。
A社からボイシング・イコライザーという音響補正装置が発売されていて、 デジタル演算によりメモリー設定も可能な、各周波数帯域を増減させてリスニング 特性を変化させることができる装置で、マイクから拾った音をフィードバックさせて 音場補正も出来るという優れものでした。
この装置のオートマチック設定を選んで、部屋の音響特性をフラットな状態に 設定して音楽を聴くと、実につまらない音になります。(>_<)
理論上は良くても、感性上はボツな見本みたいなものですね。(^^ゞ

 昨夜、久しぶりにマルチアンプの入力ゲインを再調整してみました。
プリアンプからの出力信号をチャンネルデバイダーに入れて、中・高域用と 低域用に信号を分けてそれぞれのパワーアンプに送り出しているのですが、 中・高域用は20W/chのA級アンプ、低域用は270W/chの B級アンプで、同じメーカーとはいえ型番も出力形態も違うタイプ、当然同じ 入力でフラットに再生できるはずもありません。
さらにスピーカー側も、38cmウーファーと、ミッドレンジ+ホーンドライバー+ ツイーターの組み合わせですから、アンプからの入力が同じであったとしても バランスが取れるはずも無く・・・・・・(-_-)ゞ゛ウーム
パワーアンプのそれぞれのメーター出力表示をオンにして、音楽を掛けて 針の振れの最大値が0dBになるようにボリュームを上げ、メーターとにらめっこ しながら、耳に全神経を集中させるかのようにモニターして、チャンネルデバイダーの 出力ゲインを回してみました。
まったく感性だけでの調整です、はたして良いのか悪いのか???ウーンo(;-_-メ;)o
最初はLPレコードを使って調整していたのですが、サブソニックフィルターを入れてなかったためか 過大出力で低域側パワーアンプの出力リミッターが働きかけたようで、「ボツン・ボツン」と クランプ音まで出してしまって・・・・・(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ・コワスゾ!
危険を感じたので、音楽ソースをよく聴くCDに変更しました。
どうにかこうにか自分の感性を信じて調整してはみたものの、はたしてどうだか?
もちろん、ホロ酔い加減での調整です。(^◇^;)> イヤァ〜

 まあ、何にしても、屁理屈をこねて動かないでいるより、感性を信じて 動いた方がいいみたいですね。理屈はあとからついて来ますし・・・・(^^ゞ

『まず動く』・・・・・・いかがなものでしょうか?


2007.2.19 記


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