却下される!


 最近は趣味のPA係を請け負い、ライブで演奏された音源を録音しては仕上がり 具合の確認のため、自宅のオーディオシステムで再生してチェックする事が多いの ですが・・・、演奏を再生してチェックしてる時に息子どんと前様が同じ室内に 居ると、「う〜・・・・ボツ!」とか「止めて」とか、叫ばれることが多いの であります。
PAのバランスが悪いとか、ハウリングが耳障りとかの理由ではなくて、例えば 女性ボーカルが歌ってるとして、その音程の外れ具合がとても気持ち悪くて我慢 ならないとか・・・、不快に感じて聴いていられないから再生を止めろというの ですよ。
自分たちトコちゃんバンドの練習での録音を再生しても、上手なメインボーカルが 歌ってる時は文句は出ませんが、アタシが歌ったりコーラス付けててちょっとズレ ると「う〜・・・・」と不満タレブーになる息子どんであります。
まあプロで歌で飯を食ってるわけじゃ無くて、毎日精進を重ねている状況でも 無い上に、老化による声帯の劣化もありますから高い声が出ずで、素人なりにそれ なりに歌ってるのですが、自分では歌えるわけでもないくせに「却下!」の文句は 出て来るのですよね。

 不思議なことにライブ会場でPA担当してる時はそれほど感じられない音程の外れ も、録音してあらためて聴いてみると、メチャクチャ外れまくってる場合も多くて、 おそらく生演奏してるライブ会場では、周囲の騒音の中に埋もれて分かり辛いのかも しれませんね。
地元のアマチュア演奏家の中では高音が綺麗に出せると評判のボーカルさんでも、 録音したものを聴くと低域の音程はかなり外れてますし、そんな音源を家の オ―ディオシステムで再生すると、速攻で「ボツ!」が飛んできます。
youtubeで自分たちの演奏をアップされてる素人さんも多くいらっしゃいますが、 ほとんどの場合、我が家の家族からは却下されるような完成度みたいな感じ ですかねぇ?

なので自分たちのバンドは、まずこの家族から「ボツ!」を受けないレベルに達する まで、十二分に練習しなくちゃなりませんな。
驚異の第一関門でありまする。

 家においてはタンノイのスターリングやJBL4344からの再生音、しかも 演奏者は世界のプロフェッショナルが、練りに練って発表したアルバムを音源として いつも聴いてますから、耳も肥えるのでせうね。
グラン・クリュクラスのワインをいつも飲んでる方が¥1000程度のテーブル ワインを口に含むのと同じく、マライア・キャリーを高級オーディオで聴いた 後に、田舎の昔のお姉さんのカラオケ歌唱を聴くようなものかと?


2023.7.20 記


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