脱権威主義


 先日、ネットの某コラムで、ぺコちゃんならぬペコおじさんというものの存在 を知りました。中間管理職で上には厚く、下には冷たいぺコおじさん、上司から 呼ばれれば二つ返事で「イエッサー!」とばかり駆けて行ってペコペコしてますが、 部下からの報告などでは無視するような態度を取ったり、偉そうにふんぞり返るお方、 どこにでも居そうですね。(~_~;)
上に対してペコペコしてる人って、どちらかというと権威主義です!
そんな人達にとっては、理論や実際に起きている現実よりも、権威のある方の 意見の方が正しいのです。ですから、説得は不可能、俗に言うバカに付ける 薬は無い状態で、何を言っても理解はしないでしょう。より権威のある方が 新たな意見を述べる以外は・・・・・・(>_<)

 日本という国、どちらかというと、この権威主義崇拝者が多いようです。
「長いものには巻かれろ」「出る杭は打たれる」「人が○○ということは・・・」etc・・・、 横一線で波風立てることなく、人と同じようにしていることが美徳とされてきました。 他人と違うことを主張するなと教えられ、自分で考えて行動するなどとんでもない!
役所に行けば決り文句の「前例がないことは、できません!」、お上には逆らってはいけません。 国や行政が決めたことや認めた事は絶対に正しいのだから・・・・と言われ続け、 過去に公害問題や薬害問題でどれほどの人が泣いてきたか?

 ここのところ形振りかまわずに叫びつづけている化学物質過敏症やシックハウス などの、化学障害と呼んでも良いような問題、こちらを読んで 転ばぬ先の杖を出せる方は極稀です。実際にご自分の体やご家族に障害が 起こってるにもかかわらず、脳天気に構えてる方達の多いこと・・・・(~_~;)
面と向かって伝えても理解されないのです。
多くの理由は、「そんな事は聞いたことがない」という情報収集の不足と、 「そんなことがあるわけがない、国がその販売を認めてる農薬や、製薬会社が市販している 製品類に危険なハズがない」と言う、マインドコントロールに近い洗脳と思い込みの 権威主義なのです。
「どこそこのお医者様に行ったら、○○神経症と正式な診断名が付いたのだから、 あなたの言うような、そんな事はあるはずは無い!」ときっぱりと否定されます。
でもね・・・、それではそうなった原因は何なの?とそのお医者様に尋ねても、 ○○や○△◇が考えられる・・・・・・などと、確信を持っては答えてはくれないのです。
何故なら・・・、わからないから!!!(>_<)
お医者様とはいえ、自分に知識がない事はわからないのです。極端なことを言えば、 お腹が痛い時に何科のお医者さまを訪ねますか?普通なら内科を受診されて、 整形外科や眼科や耳鼻科には行きませんよね。化学障害によって引き起こされた 症状で受診する場合、これと同じように的外れな医療を受けてるのと同等なのです。
お医者様も「わからない」とは言えませんから、ご自分の専門とする範疇で、 それまでの経験と知識から診断名を導き出そうとします。しかし、この化学障害、 医学学会においても広く認められてる分野ではなく、まだまだ医療体制が確立 されてるものでもありません。ですから当然その実体をご存知ないお医者様が大多数です。 また、現代病ゆえに前例がないから困るのです。
前例の通りのマニュアルに従った医療しかできないお医者さまでは、悪化することこそ あれ、治るはずがありません。
前例が無いことを、今やらねばならないのだから・・・、いくら権威を持っていても、 権威にすがっても、理論的に理解できていなければ正しい対応が取れるはずが ありません。「白い巨塔」に出てきたような、大名行列の一反に加わった権威主義の 大学病院の旧態依然とした権威医療で、最新の病気が治療できるはずはないでしょう。
こればかりは、偉い誰々が言ったことだから・・・・は通用しないのです。

 農薬の取扱について業界関係者は、国が安全を認めたものであり、使用基準を 守っていれば安全であると豪語しています。しかし・・・、極わずかの農薬にでも 反応してしまって、体調が悪化したしまう人たちは確実に増えていて、 それが事実であり現状なんです。そこから目をそむけて「安全である!」と主張されても 信用できません。まず国が『安全』と認めたことに間違いがあるとは思えませんか?
国という権威が認めたものは絶対だと思い込んでる彼ら、この事実をどう観てるのでしょう?
本当に安全なら、誰も体調が悪くなったりしませんよね。(`‐´≠)凸

 なぜ何度も繰り返して同じ様な事を主張してるのか?
それは、どこのどなたにでも起こりえる危険性があるから、それを周知させたいのです。
特別な体質を持った人だけの病気ではありません。ご自身は何ともないと思ってる方でも、 すでにどこかしらが侵されてる危険性があるのです。
1995年から無人ヘリコプターによる農薬の空中散布が始まってから、確実に 体調を崩す人が増加しています。夏場の花火大会、田舎であるにもかかわらず 虫が飛んできません。生態系に異常をきたして、徐々に人間の体を蝕んでます。
家の中も消毒だ〜、除菌だ〜、防虫だ〜、で、体に有害な気化した化学物質だらけ!
道端や野原、畑、線路沿いには除草剤、街路樹には消毒、公共の建物に入れば 消毒薬や殺虫剤に有機リン入りワックスがたっぷり塗ってあって・・・・・
そしてこれから徐々に暖かくなって気化量が増えて行きますから、真綿で首を 締めるかのように、徐々に人間にも効いてきます。
ただ気がつかないだけで・・・・Y(>_<、)Y


 そんな悪循環を許してるのは、権威とも言えるテレビCMに乗せられ、便利さや 綺麗さを優遇してる私達がいるからなのです。
権威主義やめて、自分で考えてみませんか?(^^ゞ




 以下、ご参考までに(前様著作)

化学物質に関係する病の進行の仕方を説明しますと、下記↓のようになります。


1、警告期・・・初期症状が現れる

化学物質に接すると、自律神経が不調になり、目の動きが悪くなり、血圧や神経活動に変調をきたす。
体調を崩すものの、一過性のレベルですぐに回復する。
この段階で私達がアドバイスしても、化学物質が原因の不調と理解し某主治医を受診することは少ない。


2、マスキング期・・・蓄積されている状態

マスキングとは、症状が分からないように覆われている(マスクしている)状態の事。
化学物質が蓄積し続けているにもかかわらず、改善したように思える。
体が体調を取り戻そうとして、化学物質と闘っているのです。


3、器官衰退期・・・化学物質過敏症やシックハウス症候群、有機リン中毒などを発症

蓄積した化学物質に体が耐えきれなくなり、発症。
多くはこの段階で、各種症状が出てくるが、病院をいくつ受診しても原因不明ということで、治療されることはない。もしくは、検討違いの検査治療をされて、ますます悪化。
やっと、この段階になると、私達のアドバイスに耳を傾けるようになる方もいる。


4、他の病気の併発など、病状の悪化と進行

一度発症すると、気をつけないと、あらゆる化学物質に反応するようになります。
他のアレルギーを起こしたり、ストレスから様々な病気を併発することもあります。
ここまで悪化してしまうと、某専門医にも受診できないほどになります。


化学物質が原因で出てくる症状は様々です。
個人差がとても大きく、同じ化学物質に触れても症状は人それぞれ違います。

主な症状

感覚器、皮膚にでる症状

目・・・ 涙目、ドライアイ、かすみ目や物が二重に見える(ピント調節障害)、疲れ目、充血、結膜炎、チカチカする、視力低下
鼻・・・ 鼻水、鼻の詰まり
口・・・のど 痛み、乾き、味覚異常、咽頭痛、気道の圧迫感
耳・・・耳鳴り、難聴
皮膚・・・ 赤み、かゆみ、発疹(じんましん)、むくみ、皮膚炎


全身・自律神経にでる症状

循環器系・・・ 動悸、息切れ(呼吸困難)、血圧の変化、胸部痛 、心電図異常
消化器系・・・ 吐き気(嘔吐)、食欲不振、腹痛、下痢、便秘
神経障害・・・ めまい、発汗異常、集中力低下、不安神経症、倦怠感、不眠、鬱症状、頭痛、けいれん、バイオリズムの変調、イライラ、疲労感、ほてり
その他・・・ 発熱、寒気、指先の震え、関節痛、月経異常


2007.4.16 記


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