化学兵器


 2007年5月11日(金)、群馬県主催の科学フォーラムが都内は新橋にある ヤクルトホールで開催され、いつもお世話になってるアレルギー専門のお医者様が、 有機リンの空中散布による健康被害について、臨床現場からの報告として 講演されるとの事です。
毒物・化学兵器・生物兵器の世界的権威でもあるコロラド州立大学名誉教授との コラボレーションで、農薬の空中散布が化学兵器の使用に匹敵する危険性の あることだと、この講演でぶちかます!・・・・・と、先日受診にうかがった時に、 目を輝かせて嬉しそうに話してました。
なんか先生、凄く生き生きとしてます。(^^ゞ
5月11日(金)は平日ですが、地元での診察を休みにして講演のために出かけるそうな。

 ゴールデンウイークあけに、こちらの地元では麦の消毒と称して、無人 ヘリコプターによる空中散布が行われ、輝くんの通う小学校の周辺、強い 薬品臭がしていたそうです。輝くんも目の周りが腫れていて、昨日から ゴホゴホと咳がとまりません。表で遊んできなさいと言っても、「表は 臭いから嫌だ!」と言って出かけようとさえしません。
農協さんに事前に確認したところ、散布している薬剤は、殺菌剤の チルト乳剤25
成分は、プロピコナゾールが25パーセント、有機溶剤+界面活性剤が75パーセント。
地上散布なら、1000倍〜3000倍に薄めてまく薬剤ですけど、空中散布の場合の 散布濃度はわずか8倍!
輝くんの通学路は畑や田んぼの中を突っ切って行く道で距離にして2Km、時間にして 約40分は散布された薬品が気化してる中を歩いていなければなりません。これは あまりにも危険な状況と思えますので、休み明けの3日間は車で送迎してあげたの ですが、それでも体調不良丸出しの咳と鼻水です。
他のお子さん達は大丈夫なのでしょうか、いや、児童に限らず先生達も?

 環境にやさしい・・・・・とか囁かれる現代ですが、こんなことをしてて、いったい どこがやさしいのでしょうか?
体調不良の原因が、農薬の散布に起因すると証明されてないから、国が認めた 安全な薬品だからと消毒薬や農薬が散布されてるのですが、逆にこれらの薬品が 気化したものを少量吸い込んだ場合に、100人中100人が絶対に無害であると 証明されているものでもありません。.
扱う時にはビニール手袋にガスマスクを着けて・・・・・、そんな薬のどこが 安全なのでしょうか?(-_-;)
界面活性剤が生物に対してどれほど有害であるか、ネットで検索すれば どなたでも知る事ができます。キーワードに『危険 界面活性剤』とでも入れて 是非検索してみてください。(>_<)

 人体に素早く被害が出たり、死んだりするようなら化学兵器の散布使用で、 人体が死なない程度にやんわりと被害が現れてくるのが農薬の空中散布なのでしょうか。
小さな虫達にとっては完全に化学兵器ですけどね。
うまく説明はできませんが、アトピーやシックハウス、化学物質過敏症、その他 原因不明の体調不良、躁鬱、今までに聞いた事の無いような病名、これらに 起因する 共通項、見えて来たような気がします。
骨折して入院して手術を受けて薬を飲んで、それまで正常だった自分の肝臓が簡単に 壊されました。人間の体、合成された薬品にはまったく弱いようです。
合成洗剤や柔軟剤など、人体への危険性から使ってはいけないもの、世の中に 沢山あります。多少不便をしてもこれらを排除して行くしかなさそうですね。
これらはみんな、破壊力が小さいだけの化学兵器ですよ。
人の体だけでなく、生態系や自然環境まで、じわじわと破壊しています。
手遅れになる前に使用を止めて廃棄しましょう、環境破壊化学兵器。


2007.5.10 記


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