結果からの予測


 群馬県の知事選挙が終わった。
結果として無所属の現職が退き、与党公認の新人が当選した。
現職も以前は与党公認であったが、政策の相違などから公認を外されたそうで、 その相違の中の一つに、  無人ヘリコプターによる農薬の空中散布自粛要請があったのでしょう。

 農業関係者の多くを文字通り大票田に持つ与党にとって、農薬の空中散布自粛要請は、 JA等からの反対意見もあり、許せない政策方針なのでしょう。
そもそも無人ヘリコプターによる農薬の空中散布自粛要請は、健康被害者からの直訴により 検討が始まり、知事の 『県民の健康に対して、危険と思われる要因は取り除く』 という 独自判断により、自粛要請の形となったものです。
これに対して農薬製造業者や農薬散布推進派は 『行き過ぎである』 と反論し、今回の 知事選での対立候補の支持と、保守王国として与党の公認を変更しての選挙となった のではないかと思われます。

 細かい政策はわかりませんが、知事が交代することにより一つだけはっきりしてるのは、 自粛されていた  無人ヘリコプターによる農薬の空中散布が再開 されるという事です。

 ほぼ1年間、  希釈濃度8倍という高濃度 (通常は1000倍から2000倍希釈で 散布せよとマニュアルに支持されてるのですが、なぜか、何を根拠に認可してるのか わかりませんが、無人ヘリコプターで散布する場合は、わずか8倍希釈でもOKと 使用マニュアルに許可されてます)で農薬が無差別に散布 されることがなく、 それにより健康を取り戻していた、シックハウス症候群、化学物質過敏症、農薬の慢性 中毒の方々など、また苦悩の日々が始まります。
喘息やアトピーで悩む方達も、その症状は軽減されていたと推定されますが、もし、 また空中散布が始まると、前にもまして体調不良になる方や、その悪環境から 居場所を失ってしまう人々が増えて行くでしょう。
1年間空中散布を行わなかった期間で、気化した農薬等を体内に取り込む確立が 格段に減り、マスキング効果と呼ばれる、毒になじむ体質が取れてしまった人が 多くなっていると予想されます。これは、タバコを止めた人が、タバコの臭いに 対してより敏感になるのと同じように、体内に溜まっていた毒素が解毒されて 浄化されると、次に同じ毒素を体内に取り入れたときに、より大きな反応を体が示すもので、 スズメバチに2度目を刺されるような大きなショックとなって現れる危険性があります。

 今までなんとも感じなかったのに、変な臭気がするとか、それを嗅いでいると目眩や 頭痛がでる場合などが初期症状で、どこに行っても臭くて臭くて居場所を失います。
さらに脱力感や、精神的な不調、集中力、持続力の低下やイライラなどが出てきたり、 ジッとしていられなくなるなど、何が原因でそうなるのかもわからず、一般に言われる 『躁鬱症状』なども現れるうようになります。
この他に、視神経に出てチカチカしたり、視力低下や物が2重に見えたり、まぶたが重くなったり・・・、 循環器に出れば心臓がドキドキしたり、血圧が上がる人もいれば、下がってしまって 動けなくなる人も・・・。
消化器系統にでれば吐き気や下痢、皮膚や粘膜に出ればアトピー症状や、風邪が治らずに 気管支炎や肺炎にまで悪化しますし、喘息があれば当然のようにその症状が噴出してきます。

 この他にも書き出せばキリがありませんが、加齢による更年期障害とか、精神疾患と とられてもおかしくないような症状がてんこもり出てきます。
そしてどこの医者に行っても、確固たる原因はつかめずに、マニュアル通りの対処療法 だけがなされます。

 知事さんが交代したら、すぐにでも農薬の空中散布は再開されるでしょう。
これが自分の杞憂に過ぎない、単なる被害妄想ならいいのですが・・・
群馬県およびその周辺にお住まいの皆様、上記のような症状が出るようでしたら、その原因は どこにあるか、ご理解いただけるでしょうか?

2007.7.24 記


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