迷惑な贈り物


 一般的に、何かイベントが開催されると、そこには生花や花束があります。
入学式や結婚式などの、めでたい席から始まって、○○祝い、コンサート、株主総会から、 葬式まで、常に生花は付き物です。
先日も銀婚式記念ライブの開催において、そんな生花を沢山頂いたのですが・・・・・

 ライブが開催される何日か前に、出演者にお礼の花束をと考えた前様、近所の 大手スーパーのお花のコーナーに行き、注文をしたそうです。
しかし・・・・、そのときに花屋さんに近づいただけで体に異常を感じてしまい、血圧は 下がるは、めまいはするはで、フラフラになって帰ってきました。
そして改めて、その驚異的な破壊力とも呼べる影響を再認識したので、再度出かけて、 注文の花束を全部キャンセルして、力尽きて寝込んでしまいました。(~_~;)

 と、ここまで読んで理解できる方は、同様の症状を持つ、化学物質過敏症の皆様方しか おりませんが・・・・・、何が影響したのかと解説しますと、生花に掛けられてる農薬です。
食べ物に掛けられる農薬には、たまに(しょっちゅう?)守られて無いにしても、 使用量の『制限』が設けられておりますが、生花は口に入る物ではありませんから、 使用される農薬量に『制限』はありません。(〇o〇;) ぐわ〜ん!!
虫一匹つかないように、 お花には超強力に無制限に殺虫剤処理がなされてます。
食べ物の残留農薬に気を回す方は多いかも知れませんが、花束が危険だ なんて誰も思ってないでしょう。

 そして、何故それで体調不良になるのかと申しますと、これらの農薬の効用は 虫に直接液体を塗布して殺す薬剤ではなくて、気化して、毒ガス状態になって、 それを吸い込んだ虫を殺す神経毒の系統なのです。
そうでなければ、殺虫剤として散布後に長期間効かないのです。
だから・・・・、 生花からは常に毒ガスが発生してる・・・・・に等しい のです。

 アレルギー性鼻炎と同じように、発症していない方にとっては何とも無い花粉が、 一旦発症してしまった方には極微量であってもその症状を発生させるように、一度 化学物質過敏症に至ってしまった方には、生花に掛けられた農薬が、超強力な 毒ガス攻撃となって襲い掛かるようなものです。

 先日のイベントの前夜に、箱入りで宅急便により届けられた花束、箱を開けなくても 前様が卒倒するほどの農薬臭気を漂わせていました。
また、当日頂いた花束や鉢植えのお花、一時的にしろ室内に置いてあったので、その 有毒ガス成分が部屋の中に充満してしまい、出演者の一人に襲い掛かりました。
被害者は、元々ご近所の花屋さんの農薬の影響で、典型的な有機リン中毒 症状とお医者様に太鼓盤を押されるほどの症例の方だったので、効果てき面です。
その場にいた化学物質過敏症患者さんの誰よりも先に、両足が痙攣するという、筋肉痛程度の 他の患者さんより激しい症状を発症してしまいました。【><。】 ヒェ〜

 とりあえずその場は応急処置で何とかなりましたが、本当に恐いのは、これが 誰にでも起り得る病気&症例 だからです。
昔は少なかった花粉症患者の数が増殖したのと同じように・・・・・
とりあえず、生花があっても何の症状も出ない方は多いでしょう。しかし、 それを繰返す事で、慢性中毒となってじわじわとボディブローのように効いて来るのです。
最初のうちは、軽いめまいとか、眼がちょっとしばしばするとか、チカチカする程度の 症状なのですが、やがては体内のあちこち、ご本人の一番弱い部分に 何かしらの症状が出始めて・・・・・
倦怠感や血圧の上昇下降、心臓のドキドキ、疲れやすくなったり、躁鬱気味に なったり・・・・、かかりつけのお医者様にいっても原因はつかめず・・・・ ただの風邪とか言われて・・・・。
やがては難病奇病の症状まで現れて大学病院へ・・・・
しかし・・・・・それでも原因不明!
下手をすれば心療内科送りか、的外れの外科手術etc、 と、いつも述べているフルコースへと続くのです。Y(>_<、)Y


 農薬の大量に掛けられた生花、密閉された・・・・、密閉されてなくても、 室内に置いては非常に危険です。
毒ガスの発生源を持って、同じ空間に居るようなものです。
たとえ今日は大丈夫でも、明日はわかりません。
また、 小さなお子様達にとって、免疫力を持たない子供達にとっては、 これ以上無い危険因子なのです。


2007.11.16 記


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