困ったもんだ


 グレン・グールドのデビュー盤、『ゴールドベルク変奏曲』のCDがリマスターされ、 国内向けに限定発売されてるのを知り、試しに購入してみました。
録音自体が1955年と古く、元のマスターテープ作りも真空管の時代、 はてさてどんなものやらと、とりあえず1枚だけ入手してみたのですが・・・。
届いたところで早速比較試聴!(^^ゞ
少なくても昔購入したドイツCBS盤のLPより、ピアノの音質は自然な感じに 聴こえてきて・・・、むしろ良いですね!
ちゃんとスタインウェイのグランドピアノの音がしてます。(^-^; ・・・・

 それではCD同士の比較で・・・・と、1992年発売のオランダCBS盤BOXセットの 中から同じ曲を引っ張り出して聴いてみます。
こちらも20bitでリマスターされたとの記載がありました。
比べてみると、今回発売された盤の方が音色も自然で、ノイズの量が極端に 少なくなってます、これでは1992年のCD盤は放り投げたくなる!(;´o`)

 バークシャーレコード・アウトレットから安価で購入したCDのBOXセット、全1〜6巻まで 取り揃えてあり、グレン・グールドの主な作品はほとんど網羅して保有していたつもりですが、 ここにきてこんな音のCDを聴かされてしまうと・・・・・ε= (-_^;)

 しかも今回限定販売されたグールドのCD第2弾は、なんと1981年デジタル録音の ゴールドベルク変奏曲の再録音版!
先日入手したメニューインのCDからも、1940〜50年代のアナログ録音を新たにデジタリー リマスタリングしたCDは音が良いと痛感したばかりですが、まさか近年デジタル録音された 音源までも、リマスタリングされて出されるとは!
と言うことは、当時は音が良いとされていたデジタル録音は何だったんでしょうね?
次から次へと音の良いCDが発売されてくるし・・・・・。

 とりあえず、古いCDを売っても二束三文だし、BOX全部を買い換えるわけに行かずで、 バッハだけに限って一部を除いて買い換えてしまいましたが、すっかり音楽業界の販売戦略に 乗せられている感じです。


 これまでに買い替えの憂き目に会ったシリーズ物のCDを挙げてみると・・・

・サイモン&ガーファンクル
・ポールサイモン
・ペンタングル
・ジョン・レンボーン
・バート・ヤンシュ
・イーグルス
・ジョージ・ウインストン

 そして今回のグレン・グールド。
次は何でしょうね?
本当に・・・・・・・・・困ったもんだ!




しかしながら・・・・国内アーティストではまだありません。
なぜか音の良いCDで再販にならないし・・・。
これって音楽文化の違いからなのでしょうかねぇ?
こりゃまた困ったもんだ!


2008.1.7 記


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