恐るべしEP盤


 先日入手したデジタルレコーダーを使って、手持ちのシングル・レコード、EP盤の コレクションを取り込んで、自分用のCD−Rを作ってみることにしました・・・・と、 前回からの続きのような内容ですけど・・・V(^0^)

 CDからダビングするのではないので、データーだけ高速で読み取って機器に移すと言う 方法は行えず、アナログ盤を1枚1枚レコードプレーヤーで再生して、その音楽信号を デジタルレコーダーに録音させる作業です。
枚数にして80枚以上、結構時間が掛かりました。(^。^;) フウ

 久しぶりにターンテーブルに乗せるシングル盤、購入当時はお気に入りで何度も 聴いていたもの、カセットテープに録音してレコードとしてはあまり使わなかった もの、自分が初めて購入したレコード盤、廃盤になってしまったのは当然としても、 以後にCDで再発売される可能性の無い、今や非常に貴重なものなど様々です。
もしかしたら、自分の青春そのものと言えるようなシングル盤も含まれてるのかも しれません。(^◇^;)> イヤァ〜
そんなわけで、録音しながら久しぶりに面と向かって、EP盤の音をJBL4344で 聴き直した事になるのですが、予想通り驚くほど音が良いんです!\(◎∠◎)/オウ〜ビックリデース

 昔の電蓄で聴いていたイメージがあって、パチパチ・シャリシャリのノイズの中、 音が大きいところでは歪んでしまうような状況も想定して望んだ作業ではありますが、 見事に、良い方向に裏切られました。(^o^)
中には擦り切れてしまってノイズだらけの盤も1〜2枚はありましたが、生々しくって、 ダイナミックレンジが広くて、情報量は多いし、低音はドカンと高音はスーッとで、 こもったり、歪んで聴こえるところなんかまったく無いのがほとんどでした。
メーカーさん、シングル盤だからって手を抜いて造っていたわけじゃないんですね。
まともじゃない機器で再生してたから、音が良く聴こえなかっただけなんですね!

 原理的に考えれば、レコードの溝から伝わる機械的な音楽信号ですから、 回転が速い方がダイナミックレンジと呼ばれる音の余裕度が大きく取れます。
しかも信号レベルがEP盤はLP盤より高めに入ってますので、埃さえ付いてなければ SN比も非常に良いです。
ちゃんとした機器でトレースしてやれば、充分に期待に答えてくれます。
SPマニアの心情も頷けますよね。

 ジリオラ・チンクエッティの歌う『コンドルは飛んで行く』、久しぶりに聴きましたが、 イタリア語で歌われる歌詞がとてもエキゾチックで官能的です。
1970年のモノラル盤『ヴィーナス』、ふっくらとした音でロックが迫ってきます。
かつての名曲、カスケーズの『悲しき雨音』、レーモンル・フェーブルの『シバの女王』、 今までに体験した事が無いほど魅惑的に響いてました。
日本の音楽だって負けてはいません、吉田拓郎の『おきざりにした悲しみは』『花酔曲』、 松任谷サウンドは編曲も演奏も完璧ですね!。

 近年になってCD化された昔の曲と比較すると、マスターテープから単純にデジタル化されてCDになった音は、EP盤の足元にも及びません、まだまだ遠いものがあります。
さて、これからCD−Rに焼いてみますが、こんな音源がどんな音になるのか、それもまた 楽しみです。f(^^;) ポリポリ




 蛇足ながら、ご存じない方のために記載しておきますが、EPとはエコノミープレイの略で、 45rpm(1分間に45回転する速さ)でレコードプレーヤーを回す、俗に、ドーナッツ盤や シングル盤と言われてる、片面に1曲だけ音楽が入った直径17cmのアナログレコードの事を言います。
これに対してLPはロングプレーの略で、毎分33と1/3回転で回される直径30cmの レコード盤を指します。
昔は片面薬10分程度の収録の直径25〜30cmのレコード盤があり、なんと毎分78回転で 回してました。これをSPレコード(スタンダードプレー)と呼んでました。
再生も電気式の信号増幅ではなく、溝の振動をそのままラッパ状の拡声器で増幅する機械式でした。


2008.1.21 記


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