治せる医者は・・・


 このコラムにおいて、シックハウスや化学物質過敏症、農薬の慢性中毒などの 化学物質障害についていろいろと書いてますが、一番問題なのは、この環境病を理解して 治療できるお医者様が、ほとんどいらっしゃらないという事だと思います。
多くの方は、お医者様がおっしゃる事はたいていは素直に信じますので、 診察を受けてある病名が付けば、それを治療する方向で医療行為を受けます。
問題は、その診断名が本当に正しいかどうか?・・・・なんですよね。
たとえば、『適応障害』と診断名を付けられた皇族のお方、医者でもない 私の目から見ても、絶対に誤診であるとしか思えません。あれは100% 有機リン中毒です。皇居の周辺は消毒と称した散毒で農薬だらけ、しかも 公務で使用される迎賓館などは、都度、これでもかと有機リン含有のワックスが新たに 塗布されてピカピカになってます、そんな環境で公務をされていて、 化学物質障害を受けないはずがありません。
しかし、『適応障害』との診断名がまかり通ってしまっていて、その方向で 治療も受けられ、公式にもその旨で発表されてしまってます。
おそらく今のままでは、絶対に完治されることはないでしょう、わかる医者が いない故の悲劇だと思えます。

 そもそも医者として学ぶ段階で、症状や症例に応じた多量の医学マニュアル があり、それを丸暗記してその通りにすることが良しとされているのです。
マニュアルの範囲内であれば、過去における相当量の医療は確立されており、 ジャンル別、専門別で、ほとんどがでそれに従うことにより治癒は進みますが、 環境病であり現代病でもあるシックハウスや化学物質過敏症、農薬の慢性中毒などの 化学物質障害については、現時点においてそのマニュアルが存在しないのです。
今後医学学会における症例発表などで、牛歩のごとく進歩することは あるかもしれませんが、小説『白い巨塔』で表現されてる封建的な医学会でもあり、 薬品メーカーとの利権の絡みもあるでしょうから、治療方針が一気に普及することは ないでしょう。

 また、お医者様も専門分野別に細分化されており、自分の専門分野でしか 病状を考えることができず、言わば臓器別に人間を診てるような感じで、 人としてのトータルで病状分析できる賢いお医者様は稀なのです。
左半身の手足に痺れがあり、整形外科に掛かっていてレントゲンを撮って、 その写真を観ても原因がわからずに唸る整形外科医、実は脳梗塞から 来ていた・・・・なんて実話も多々あります。運が悪けりゃ助かりません。

 化学物質障害における症状も、ほとんどが既成のマニュアルで別の診断名が 付くようなものばかりです。残念ながら、マニュアル通りに治療しても、治癒する どころか、さらに悪化してしまう場合のほうが多いのですが・・・・・。
過去の実例から、咳喘息、隠れ脳梗塞、重症筋無力症などと診断された方々が、 専門医を受診したところ、実は有機リン中毒だった!という実績もあります。
大学病院をたらいまわしにされて、高額な医療費を支払って、何一つ改善されなかった 症状、それが解毒薬の服用と身辺からの化学物質の排除だけで介抱に向かって いるのです。
私見ではありますが、この他にうつ病だとか、○○症候群とか言われてる、症状だけを 病名としたような意味不明の診断名、実際の多くは化学物質障害が当てはまるのでは ないでしょうか?、それを正しく診断できる医者がいないというだけで!!!

 不定愁訴(原因不明の体調不良)で悩む方がいらっしましたら、まずご自分の 環境をチェックされてみてください。
生活圏の周辺で、農薬や除草剤は撒いていませんか?ご近所に電車の線路や公園、 公共の建物、お寺や墓場はありませんか?
松林があって、マツクイムシの駆除剤を空中散布していませんか?
ご自宅の床下にシロアリ駆除剤は使ってませんか?
タンスの中に、たっぷり防虫剤は入ってませんか、またそれは寝室に置いてありませんか?
お医者様が頼りにならない以上、まずは自分で防御するしかないのです。

 お医者様にかかって何かしらの診断名が付いていて、その治療を長期に渡って していても完治しない場合、別のお医者様においてセカンドオピニオン(もうひとつの診断)を とることも大事ですよ。
場合によっては、まったく正反対の診断名が付くいこともありますが・・・・
どちらを信じるかは、本人が勉強して判断するしかないのです、信じるものは 騙されます。


2008.5.26 記


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