点ける薬がないぞ!


 松食い虫防除の薬剤空中散布。
先日、島根県で中高校生470人が被曝する事故があったばかりですが、 家内の出身地でもある隣町の佐野市では、凝りもせずにまだ空中散布するそうです。

 佐野市のHP↓で確認したところ下記の記載がありました。

http://www.city.sano.tochigi.jp/topics/info/in080515-10.html

 有機リン系の農薬の毒性が騒がれる様になってから、使用される農薬の種類が ネオニコチノイド系の農薬へと変わって行きました。
専門家に言わせると、有機リンより性質が悪いとのことです。

http://tabemono.info/report/former/12.html

 最近まで松食い虫対策によく撒かれていた農薬は「松グリーン」という名称の、 毒性が強く、脳に残留するというネオニコチノイド系農薬アセタミプリドです。

この農薬の影響について、専門医から説明していただいた言葉は下記の通りです。

 「ネオニコチノイド系農薬であるアセタミプリドは、脳と脳神経に蓄積していく、分解されにくい物質だから、成長期の子供が被曝してしまうと、どうにもならないんだよ、 あなたたち親はもう良い、問題は子供なんだよ。 」

 「将来、あたまがパアになって、ちゃんとした仕事につけない可能性が高くなるんだよ。 おたくらの住んでる県は、大地に直に撒くだけじゃなく、空中から大々的に散布している。」


 それほどきつい、毒ガスとも言える薬剤です。
しかも通常1000倍以上に希釈して使うべきものを、空中からラジコン・ヘリコプターで、 そのタンク容量が小さいということから、わずか5〜8倍程度の希釈濃度にて散布するのです。

 現在、群馬県では、農薬の空中散布は全面禁止となっています。
また、自分の住んでいる足利市ではマツクイムシ防除の空中散布は止めたそうです。
田畑への農薬の空中散布は相変わらず実施してますが・・・・・(~_~;)

 周辺の皆様、散布された後の数日間は特にご用心を!
気温の上昇に伴い気化率が上がって、毒ガスとなって散布地域に漂ってます。
動悸、不整脈が発生して、場合によっては心不全に至ります。




 島根県で松くい虫の防除で空中散布した薬剤は、MEPマイクロカプセル剤という有機リン系の農薬との情報をいただいています。
佐野市における、今年の松くい虫対策で散布される農薬は『スミパインMC』、その効用として、 今まで使用していたものよりは、穏やかに効くらしいとの触れ込みです。

http://mujin-heri.jp/yakuzai/sc-35.html

 ネオニコチノイド系農薬アセタミプリドよりは、有機リン系の方がまだ良いのかもしれませんが ・・・・、5倍とか8倍とかの希釈で撒くのはいかがなものでしょうか?

 スミパインMCというマイクロカプセル剤は、従来の有機リン系農薬より残効期間が長く、 従来品の有機リン系は残効期間2〜3週間との事でしたので、シーズンあたり2回散布され ていましたが、スミパインMCの場合は、膜に覆われているためにそれが徐々に崩壊 するので、約2ヶ月間に渡り残効して周囲にじわじわと効く(汚染する)性質を持ってるそうです。

スミパイインMCの特徴(説明書から)
@残効性が向上しているため「マツノマダラカミキリ成虫発生初期」の1回散布で有効
A自動車等の塗装汚染が軽減。(塗装面に付着後1日以内に洗浄すれば、汚染防止が可能)
B消防法上の規制対象に相当しない
C散布粒子の区域外への飛散が少ないために環境に対する安全性が向上
D有効成分のMEPが薄い膜に内包されているため、臭気が低減
E耐雨性に優れ、散布・乾燥後の降雨による影響は、少ない

 残効性が長いということは、すでに健康被害を起こしてる方々にとって、どれだけ影響が 強まるのか、多いに心配すべき不安要素です。
今まで1週間程度市外に避難されてOKだった人が、今度はどの程度の期間避難 しなければならないのか・・・・・?
暖かくなってきたからと、山道をハイキングすることさえ危険な環境が作り上げられているのです。 抵抗力の少ない子供達や、お年寄りへの影響は計り知れません。

松くい虫防除の基本的な説明↓

http://www.pref.ishikawa.jp/kenounourin/tiikirin/manual.htm


2008.5.28 記


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