second_impact

他人事？

　いつもいつも化学物質障害（化学物質過敏症、シックハウスや農薬中毒etc)についてあれこれ書いておりますが、ここに書かれてる内容が、実際にご自分やご家族にも降り掛ってるという認識で読まれてる方は非常に少ないようです。

　多くの方は、『家族して大変な病気に罹患されてるんだ、大変だね！』とか、『またいつものように訴えてる、ワンパターンで大袈裟だね・・・』という程度のイメージなのでしょうね。
『私（たち）には関係ない世界ですから～』という感覚で、ご覧になってる方の方が多いのではないでしょうか？
あるいは『何をそんなに騒いで・・・・、そんなことあるはず無いよ、発狂してるね！』と否定的に捉えてる方もいらっしゃるかな？？？

　もし、自分や自分の家族のことだけだったら、ここまで何度も何度も訴えるように書いて情報発信をすることはないでしょう。勝手に医者に行って、それなりの治療方法を見つけて対処して終わりです。表立って発表することではありません。
同情を引く気や、私達は被害者だから・・・・と慰めてもらうつもりも、まったくありませんから！

　ではなぜ、化学物質障害についてこれほどまでに書いているのか？
それは、今の時点では発症していない、あるいは発症してると認識されてなくても、今のまま環境悪化が進むと、誰にでも、明日にでも、私達と同様の体調不良に陥る危険性があるので、それを知っていただきたくて繰り返し情報発信しているのです。

　スギ花粉の飛沫だけでは発症の無かった花粉症が蔓延したのと同じように、ちょっとした有害化学物質からの刺激で、化学物質障害は起こり得ます。
たとえば、シックハウス症候群に限らず、有機リン中毒等は農薬を空中散布していない都内に住んでいても発症しています。
現代社会、除菌剤、消毒剤、殺虫剤、界面活性剤等が生活空間に氾濫しています。
これらの有害薬剤からの影響はボディブローのようにじわじわと効果を上げてきて、何かしらのきっかけでいきなり発症に至るのです。
しかも当初は風邪症状や軽いアレルギー症状、あるいは軽度な不定愁訴程度で、放っておいても回復することはありますが、徐々にその症状が酷くなっていって起き上がることも辛くなったり、精神的に落ち着きがなくなったりと、その症状も人によって千差万別です。

　おそらくこの時点の体調不良で医療機関を受診されても正確な原因がつかめないのが実情でしょう。
そしてここからが本題ですが・・・・

　もし現時点であなたに、気分の浮き沈みや、じっとしていられない衝動、周期的な体調不良があったり、原因不明の動悸や不整脈が見られるなら、すでに化学物質障害に罹患してる可能性が非常に高いと思われます。
他にも、目がチカチカするとか、急激な視力や記憶力の低下、幻覚や幻聴が多い場合なども同様です。何しろ、神経系統が壊されるんですから、症状としては何でもありです。

　ご家庭で使ってる洗濯洗剤が大手メーカーの合成洗剤である場合、さらに柔軟剤を使用されている、台所洗剤が液体合成洗剤系、タンスには防虫剤を愛用されてたり、シャンプーやリンスも同じく大手メーカーの合成洗剤系を使われてる場合などなど、私達とお仲間になれる日もそう遠くはないでしょう！
ご自宅の床にワックスピカピカやお庭に除草剤たっぷりも同様ですね。
かわいそうなのは子供達です。
抵抗力が無いために、発症するのが大人より早まります。
もし発症してしまった場合、その症状を大人達は理解することが出来ません。
不登校や多動による学級崩壊なども当然のように起こりますが、大人たちが無知ゆえに、精神論を押し付けたり、カウンセリングで解決できると誤解されています。化学物質で脳神経が壊されてしまった子供達にカウンセリングや躾は通用しません。
子供達による残虐な理解不能な事件が起こるのは、化学物質障害で脳神経が侵されてしまう故と考えられるのです。

　いつもここに書いていることは、ご覧になってる皆様の、今はなんともなくても明日には起こりえる危険性を予測して書いているに過ぎません。
もしかしたら・・・・予言書？
なんて大袈裟に書かなくても、本当に賢い方なら、現状の環境悪化から、これらの人間への悪影響は簡単に予測できますよね。

　けして他人事ではないのです。
悲しいかな、医者の無理解により、有りもしないような病名を押し付けられてる方達も非常に多くいらっしゃいますし、それを信じて疑いさえしません。
もしあなたが、わずかでも不調を感じたら、生活環境を是非チェックされてみてください。今までここで綴ってきたようなことが、必ず当てはまってると思います。

２００８．６．４　記

< Back 　｜to Home｜　　｜to Second Impact｜ Next >