楽器の紹介で


 趣味でギターを弾くこともあり、リビングルームの壁には8本のマイギター +アルファーがぶら下がってます。
ギターを趣味とされてる方もけっこう多いようで、そのこだわり方も実に 様々ですね。
自分も含めてですが、インターネット上のホームページで自慢の愛器たちを ご紹介されてる方たちも多くいらっしゃいますし、その紹介表現、実に多彩で面白いです。

 写真や文章で自分の所有してるギターを紹介してるだけでは気付かなかったのですが、 他人様の紹介文等を読むと、やたらと材料や材質、細かな仕様について記述を割かれてる方が いらっしゃるのですね。
オーダーメイドで新品を注文したならいざ知らず、何十年も前の古い楽器を購入されて、 トップは何たらかんたらのスプルースで、サイド&バックはマスターグレードの うんたらかんたら・・・・、まるでご本人が当時の製作工程を見てたかのように 表現され、楽器屋さんの売り文句のように延々と詳細に解説を綴られております。
自分の紹介文はと見直してみれば、はっきりくっきり幾らで買ったとか、 音が気に入った・・・・・くらいしか書いてありません。まあ、ほとんど試奏もしないで 買ってるんですからそんなものでしょうけど、少なくても勝手な想像や希望的観測で 物事を書くのは好きではないし、今後もそのように表現するようなことは ないのでしょうね。
自分にとって、どこが気に入ってるのか、それを表現するだけで十分なのでしょう。 リセールトークは考えてません。f(^^;) ポリポリ

 そのほかの表現として、まるで運命的な出会いでもあって、いくつもの必然性が 重なった結果として、その楽器が自分の手元にやってきた・・・・なんて言い回しも、 プロフェッショナルとその愛器の相性じゃないんだから、好きにはなれません。
素人の趣味の範疇である限り、アマチュアが偶然に自分の好みの楽器を手に入れた だけに過ぎませんからね。
相反する表現かもしれませんが、前様が言う、「人が楽器を選ぶのではなくて、 楽器が人を選んでやってくる」というのは、なんとなくわかるような気がします。
我が家の楽器たちも、古いものは30年以上前から、新しいものでも、もう7年 手元に居てくれてます。
これを無理やり手篭めにするように金を出して連れてくると、嫌がってまたすぐに 出て行っちゃうんでしょうね、やたらと楽器の出入りの多い人のところでは、 そうなってるのかもしれません。
まあ、とりあえず今は、持ち主を気に入って家に居てくれてるのだと感謝しましょう。
もし自分がよれよれになって、満足に音も出せなくなったら、その時は出て行くんでしょうね。
その時まではよろしくお願いします。m(_ _)m

2009.2.6 記


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