直径10cmの魅力
昔々のオーディオブームのころ、どこの家にも25cm以上の低音用ウーハーを備えた
スピーカーボックスがあったような気がします。我が家も例外にもれず、兄が
25cmの製品を、自分が30cmの製品を所有してました。(f^^) ボリボリ
その後、BOSE901Wというスピーカーを購入しましたが、この機種に使われてる
スピーカーユニットは10.5cmが9個だけで、ウーハーというものは存在しません、
また、高音用のツイーターもありません、フルレンジスピーカーだけの構成なんです。
コンパクトで大きくなく、大きさ的には30cmウーハーを有するスピーカーと
ほとんど変わらないか、むしろ小さい製品でしたが、出てくる低音は次元が
異なるほど豊かでした。
イコライザーの効果による、ブーストされた低音と高音でしたが、小さなスピーカー
ボックスから凄い低音が響いたことに間違いはありません。BOSE社といえば
音響工学の専門家が立ち上げたオーディオメーカーであり、物理的に音響工学の粋を
集めて作ると、こんなことも出来るんだな〜と感心したものです。
その後に大ヒットとなった、10.5cmスピーカーユニット1個だけの、BOSE101MM、
そんな技術を継承したのでしょうね。こちらは映画用とSR用で今でも愛用しています。
BOSE901Wから25年が経過して・・・、先日訪れたインターナショナル・オーディオ
ショウ、あちこちのブースで小型のスピーカーが良い音を響かせていました。
小型といっても2個で¥39800にて購入できる101MMとは違い、大きさこそ
似たようなものですが、その販売価格は数倍から10倍程度となってまして、さらに、
そこから醸し出される音色は、まさに吟醸の音楽って感じでしょうか?
同じような大きさのスピーカーユニットですが、パワーに加えて、音楽の神髄を
導き出してくれてるような、素晴らしい音色ばかりです。もちろん、そこで使われてる
接続機器も十分に高価な一流の製品であり、パワーアンプの出力も桁が違う
場合もありますが、音楽として琴線を刺激する、品位のある音で鳴っていたと
言っても、言い過ぎではないでしょう。比べると、昔聞いていた25cm、30cm
ウーハーの機器はスカタンです。
やはりスピーカーなどのトランスフォーマー(変換装置)は、海外の秀逸な製品には
遠く及ばないのでしょうかねぇ?ε= (-_^;)はぁ〜〜
そんな音色をつくづく聴いてきて、日本の一般家屋では小型のスピーカーで十分だと
思った次第です。
小さいスピーカーを用意して、それを十分に駆動できるアンプ類をあてがってやれば、
下手に大きなスピーカーを部屋に押し込んで無理やり鳴らすより、よほど良いのかも
しれません。
TANNOYのオートグラフ・ミニなどを我が家のステージにセットして、QUADのアンプで
盛大に鳴らしたらどんな音が出るか?
想像しただけで、ついつい他人様にお奨めしたくなってしまいます。(~-~;)ヾ(-_-;)コラコラ
2009.2.13 記
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