アナログ世代とPC


 自分が子供のころには、今のようにコンピューターはありませんでした。
漫画『鉄腕アトム』で電子頭脳って言葉が使われてましたが、まあそんな空想の 世界の話だけで、高校を卒業するまでの間に、当時、電子計算機と呼ばれてた コンピューター、当時でも存在してたかもしれませんが、その実物を見ることすら 無い状態でした。
数学的にも2進数を少しだけ学んだ程度で、コンピューターについての手ほどきを 受けたことはありません。完全なアナログ世代ですね。
プログラムなんて言葉を初めて聞いたのは、社会に出てから・・・・!、 卒業した短期大学の研究室の同窓会で、後輩達が「プログラム言語なんたらかんたらで 組んで・・・・・」と話してましたが、何のことやらさっぱり???

 今から27年前に26歳で転職した今の勤務先、そこで初めてコンピューターという 名称で使われてる機材がありました。4歳年下の大卒からの生え抜きが、強度計算の 仕事で使ってましたが、本当に小さな『電子計算機』ってイメージの品物で、今のPCという 感覚で業務に活かされてるものとは程遠いものでした。
しかしながらこの勤務先、当時の社長が新しいもの好きで、コンピューター導入に すごく力を入れていたのです。
そして自分のお仕事でも、昭和57年にはCADが導入されました。
当時のCADですから、その能力も高くは無く、むしろ使い方を覚えるのが面倒くさいので、 部門の中に置いてはあるものの、教育を受けた専用のオペレーターだけが 使ってる状態で、その稼働率は低かったのですが・・・・・、それに業を煮やしたオーナー社長の お達しで、それまで使っていた製図用のドラフターをすべて廃棄され、CADを 使わなければならない状況と相成りました。(;*△*;) ドウシヨ!?
30歳を過ぎて初めてキーボードを打ちました。最初はどこにどの文字があるかさえ わからず、数行の文章を作るにも相当な時間を費やしてしまいました。

 CADとはいっても、本当に図面を書くためだけのコンピューターシステム、 まさに専門家状態で、今のネットやPCと比較すると、その運用には相当にギャップが あります。世間ではウィンドウズ95が発売され、インターネットと言う言葉が 聞こえ始めた頃でしょうか?図面を書くためにしか使えないパソコンを使って、 同じ部署内の皆さんがお仕事をしてました。
よくわかってないお偉いさんは、CADを使うと良い設計が行え、良い製品が 出来上がると思い込んでいたようです。(⌒_⌒;) ・・・・

 あえて記載しておきますが、第二次世界大戦中、T定規と三角定規だけでも、 ロケットやジェット機を作った優秀な方たちはおりますが、CADがあっても、 簡単な機械さえ満足に設計できないのは、人間の能力による差があるからです。
けして、CADやパソコンが優秀で勝手に設計してくれるわけではありません。

 閑話休題
そんなCADシステムも、管理するという意味合いでウインドウズシステムとの 関連性が必要になってきたらしく、1999年のシステム入れ替えで、会社の PCがインターネットにつながるようになりました。
40代の半ばにして、初めてのインターネット体験です・・・・・・が、最初は 何がなんだかさっぱりわかりません、ウィンドウズNT (O.O;) マッシロ〜
そりゃそうですよね、パソコンの知識が一切ない中、40歳を過ぎてから突然 ウインドウズの世界に飛び込んだのですから・・・・。

 習うより慣れろとはよく言ったもので、知識のないおじさんでも、どうにかこうにか 使えるようになってきました。そして、Co.PCだけでは、やがては規制が掛かることも 予想されましたし、プライベイトな部分でも個人でPCを導入しなければならないと、 専門知識いっさいなく、無謀にもパソコンを自宅用に購入したのが1999年10月16日の 出来事でした。

 以後、PCについて知ってる方々に支えられ、助けられながら現在に至ってます。 PC音痴でありながら、もう10年もインターネット生活してるんですねぇ。(^〜^;)ゞ イヤァ〜
よくわからないけど、それなりに使えてますし、今やPCが無いと生活するのに困ります。 これからの・・・・、息子や娘の時代はどうなって行くんでしょうね?


2009.3.2 記


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