浸透性


 翌日友人に渡すにあたり、夕方コーヒー豆を焙煎して2重に保存用ビニールパックに入れて閉じ、 リビングルーム内に放置してましたが、翌朝の室内にはコーヒーの香りが充満してました。
臭気って、その一粒一粒のクラスターが液体より小さいのでしょうか、ビニール袋など 簡単に通過してしまいます。
ガラスの容器、もしくは密閉性の高い金属容器にでも入れないと、容易に通り抜けて 来るようです。

 臭気と呼べる揮発成分、少なくてもその発生源がなければ臭気はないはずで、ただ単に 臭気があるのではなく、そのもの本体が気化して存在してると考えるのが正しいかと思えます。
それが健康に影響のないものばかりなら良いのですが、中にはとんでもないものも存在しており、 界面活性剤なんてのもその典型だから困ったものです。
スーパーで合成洗剤や柔軟仕上げ剤が積まれて置いてあるコーナー、近づくととても臭いのです!
箱の中身は合成洗剤等がビニール袋にくるまれて入ってますが、当然のように 浸透して表まで出てるのです。そうでなければ、そのコーナーの周辺が洗剤臭いなんてあり得ません。
芳香剤や液体洗剤なんかもそうですね、その周辺いくと、つ〜んと臭いが漂ってきます。

 そして・・・・臭うだけなら良いのですが、主成分としても非常に稀薄された気体として 存在してる状態であり、そこの場所で呼吸をするということは、それを体内に取り込むことにも なるわけです。その後はいつもいつも申し上げてる通り、肺に入って血液に取り込まれ、 動脈から体内の各所へ『毒』が宅配される形を辿ることになります。
花粉症と同じで影響が出ないうちは吸い込んでも大丈夫でしょう、しかし、体がその限度を 超えた時、コップの水が溢れたときには、花粉症のように一気に症状が出始めます。

 また、これだけ浸透性が高いということは、人間の皮膚からも容易に浸透して 体内に入り込んでくると考えられます。合成洗剤で洗われ、柔軟仕上げ剤を使われた 衣類は、常時その成分の揮発を続けてるので、周辺の人間への臭いという迷惑に限らず、 着ている本人にも皮膚からその成分が徐々に影響していると思われます、軽度なら 痒い程度で済むのでしょうけど、重くなるとアトピー性皮膚炎状態ですかねぇ?
今の季節、花粉を気にしてマスクをしてる方が多いですが、花粉症であるなら、それ以前に 合成洗剤や柔軟仕上げ剤の使用について考え直すべきです。
使ってる限りは、毎日薄めた『毒』を飲みながら生活してるようなものですから、 長い導火線に火のついたダイナマイトを抱えてるのと同じで、近い日の大爆発を待ってるだけに 等しいのです。いつも咳き込んでるなんてのは、その予兆もしくは前兆ですかね。


2009.4.18 記


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