認識の相違から


 先日、床屋さんに行って髭を剃ってもらってるときに、床屋さんが言うには「顔に いくつか吹き出物でができてるよ」との事でしたので、「ここのところ体調が悪くて、 肌も荒れてるからね・・・」と返答したら・・・・・
「肌荒れじゃなくて、内部から吹き出物が出てるよ、髭を剃ってできたわけじゃないから、 肌荒れじゃなくて、内部の問題!」と言い返されました。

この「肌荒れ」と言う単語の意味ひとつでさえ、その認識が自分と床屋さんでは 相当に大きく違うことを感じ取りました。
床屋さんにとって「肌荒れ」というのは、皮膚が外部から刺激等を受けて、それに 対して反応して皮膚が荒れた状態になることだけを言ってるんですね。
比較すると自分が認識してる「肌荒れ」というのは、何かしらの炎症やアレルギー症状が 皮膚に出てしまって、湿疹や吹き出物が皮膚上にできることを、そのように思って伝えたのですが、 まったく認識が異なってるようです。

 なにげない会話ですが、どちらが正しいかという正否の問題ではなくて、言葉ひとつで こうまで認識に違いがあることに驚きました。
床屋さんは幼稚園時代からの幼馴染であり同級生です、場所も同じ市内に住んで ますから、地域的な要素や年代差による考え方の相違ではないと思えます。
また、電気科卒業でパソコンのソフト開発も副業として行ってる人物であり、自分も電気屋で 制御系の開発ですから似たようなものですし、職業的な思考の違いや、物理学的な捉え方に 大きく違う認識が存在するとは思えません。

 となると、この認識の違いは個人差であり、お互いのこれまでの人生の経験値から形成 された、判断基準の違いでしょうか?
つまり、家族として常に一緒に生活してることにより、ある緒元への認識を同一としてないので 相違が生じてる・・・・・・、十人十色の基本のようなものでしょうかねえ?

 う〜む・・・・・・・・・(-_-)ゞ゛
 これだけの感覚的な個人差を知ってしまうと、化学物質障害やその症状について、 世間一般に知ってもらおうと、自分達だけの認識で説明をくり返しても、理解されることは ありませんね!
何が不足してるかと思いをめぐらせば、医学的な基礎知識ではないかと思います。
前様は看護士でしたから当然知ってますし、医療関係者の友人達にはもちろんその 知識は携わってます。しかし・・・・・・、世間一般の人々には、まったく縁のない 世界でもあるんですね。
ですから、それを知らないで、いくら論理的に医学的な内容を伴う説明をしたところで、 理解されるハズはありません。
言い方は悪いのですが、『馬の耳に念仏』になってしまってます。

 これでは、リン酸エステル入りワックスの使用や、柔軟仕上げ剤の使用を、庶民から 自主的に撤廃させるよことは不可能でしょう。
となると残された方法はひとつ、法規制もしくは行政レベルで、強制的に使用を禁止させるしか ないですね。しかしそれは・・・・・政治家や大企業などが、献金や利権絡みの関連も当然ながら あるので、近い将来の実施は至難の業かとも思えます。
もうちょっと被害者とか犠牲者が出ないと、動かない世界でもあるんですよねぇ。
ジャンル、手段にこだわらず、グローバルに考えて啓蒙活動していかないと・・・・・。(- .-)ヾ ポリポリ

2009.5.10 記


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