都会では


 人が臭いのです。
正確には、『化学物質障害の症状を引き起こすような、刺激のある臭いを発してる人が多い』とも 言い換えられます。
都会ですから当然人の数も多くて、人口密度が高くなります。
人口密度が高ければ、必然的にその何パーセントかが臭い人たちであり、彼らと 遭遇するケースも増えてくるわけです。
この臭い人たち、まだ自身に影響が出ていないか、あるいは影響が出てるけどそれに 気付いていないかどうかは不明ですが、自ら放ってる痛烈なその臭気が、 他人にも大いに影響を与えてる事については、まったく想像もついておりません。
特に電車内、1車両に1人『臭い人』が存在するだけで、車両内の空気がすべて 汚染されるような感覚を覚えますが、満員電車の状態で、その中に数人『臭い人たち』が 混じっていたとするなら、まさにアウシュビッツ状態の腐海です。
故障等で電車が立ち往生してしまい、乗客が閉じ込めれるトラブルが発生すると、 必ず気分が悪くなって搬送される方が出てきますが、そんな理由からなんでしょうね。
駅での人混みも同様です、臭気は目に見えませんから、どんな風に迫ってくるのかは 目視できませんが、右から左から、前から後ろから波状攻撃のように異常な臭気が 襲ってくるかのようです。化学物質過敏症に罹患してたとしたら、そこに居合わせることは ノックアウトされる環境に居るということでしょう。

 しかしながら、人は臭いのですが、空気全体としては都会の方が環境が良いのです。
中央線に乗って走る電車から線路を見つめてみれば、線路周辺のバラスト上にしっかりと 雑草が生えてるじゃありませんか。これは必要以上に除草剤を線路に撒かないからですね。
自分が住んでいる東武伊勢崎線の沿線沿い、田舎であるにもかかわらず、この雑草が ほとんど生えておりません、これは頻繁に除草剤を撒いているからに他なりません。
さらに、田んぼや畑が多くて緑に囲まれてると空気が綺麗であるというイメージを 受けますが、実際には広範囲で農薬を撒いており、場合によってはラジコンヘリコプターに より、一斉に空中散布までされてますので、田舎の町全体が薬臭いのです。
さらに農家のおじさん、おばさんの認識不測から、藁やビールハウスのクズなどを使って あちこちで野焼きが実施され、これでもかと田舎全体が空気汚染されてるのが実情です。
人口密度は少ないので臭い人の絶対数は少ないのですが、それ以前に、町全体が シックタウンと化しています。

 ですから、トータルでは都会の方が空気が綺麗であり、人さえ避けていればまだ 大丈夫なんですよ、化学物質過敏症の傾向のある患者さんにとってはね。
もし都会で空気環境の悪い場所があるとしたら、害虫駆除と称して農薬や殺虫剤を 頻繁に散布されるような、森林や緑地帯が存在する地域でしょう。
日本の象徴ともいえる天皇御一家に『適応障害』なる症状も出てくるわけです。


2009.9.24 記


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