Get Back


 ビートルズのアルバム『Let It Be』は、当初『Get Back』というタイトルが 予定されてたとか、アップル本社の屋上にての最後の生演奏で演奏された曲であるとか・・・・

 まあ、そんな事はどうでもいいんですけど、クレジット上はレノン&マッカートニーですが、 実際に、この『Get Back』という曲を作詞作曲されたポール・マッカートニーさん、 収集がつかなくなってきたビートルズ末期の葛藤を憂いて、4人で『元に戻ってやり直そうとよ!』との 願いを込めて創作されたそうですね?
残念ながらその思いは通じることなく、自ら起こした解散訴訟により、偉大なバンド、ビートルズは 4人がそれぞれの方向に散って行きました。
諺で『覆水盆に返らず』とあるように、起こってしまったことは、もう元に戻すことは できません、しかし、自分を見詰め直すという意味で『Get Back』は必要であると思います。

 ITやメディアの進歩により、急速に生活が変化したここ10年、便利だということに甘え過ぎて、 自分でゆっくり考えて楽しみことを失ってはいないでしょうか?
携帯電話やゲーム機にしばられていませんか?、10年前は今みたいに、あっちでもこちでも ピコピコやってませんでしたよ。
都内で電車を乗り継げば、混雑してる駅の構内を歩く人々、みんな携帯の画面を見ながら 歩いてますから、注意力散漫であり、ぶつかりそうで危なくて仕方ありません。
子供達もゲームに夢中です。まるでゲームに取り込まれてしまってるみたいで、 バーチャルな世界に没頭してしまい、自分で考えるという想像力を失っていってるようにも 見受けられます。
TV放送も多過ぎですよね、地デジにBSにCS、ケーブルTVに光通信と、まるで 24時間TV画面に縛りつけるかのように、多くの番組供給と手段があります。
この他にDVDやブルーレイでメディアソフトを売ったり、レンタルしたりしてるんですから・・・・

 すこし自分を取り戻すという意味で、視覚からの情報伝達をキャンセルするのも良いもんです。
画面を見るのを止めて、耳からだけで音楽を聴くとか、文字を追って読書をすると、 ふと一昔前に戻ったような、不思議な安心感と出会ったりします。
10年数年前は、スピーカーに面と向かってレコードをかけて、ゆっくりとお酒を飲みながら、 その感動から、よりいっそう音楽に酔いしれたものです。
そこに映像が存在してしまったのでは、それが実際となってしまい、想像のイマジネーションが湧きません。 本当に音楽に聴き入ってる時って、眼をつぶってますよね?
直接に視覚的に取り込むんじゃんくて、文字を追ったり耳で聴いて、想像の世界を膨らませる。 そんな自分だけの世界に、Get Back してみませんか?。


 ちょっとだけ人間性を取り戻してみると、時は流れていて、子供達は育ち、自分は老いていき、 周囲の人たちも変化してるのを感じます。急なのかゆっくりなのかは判りませんが、誰であっても 出会いと別れはやってきます。長いこと行動を共にしてきた人達とも別れる時はやってきます。
『覆水盆に返らず』
そうなると、もう黙って次にいくしかありません。
もう残りの人生の方が少ない年代ですからね、悔いなく自分を信じて歩きましょう。
たまに Get Back して見詰めなおすってのも、良いもんです。(^-^)vBR>

2009.10.23 記


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