おこがましくて・・・


 『 オーディオだ!』のコーナーに新しくアップした、 『 レコードを聴こう!』 でも紹介してますが、今年になって、フォノイコライザーなるオーディオ機器を、 支払いの目処もたたないまま「えいや〜っ!」と、向こう見ずにも購入してしまいました。
自分にとっては、身分不相応とも取れるような高級機種でございまして、 間違っても『インプレ』を記述する!などと偉そうなことは言える立場では無いと自覚して おりますので、何日か使ってみて感じたこと、思ったことなどを、感想として記して置きたい と思います。

 何ゆえに、今更アナログレコードを聴くに当たってここまで投資するのかということに ついては、何回か前の No430.趣味的結論 にある通り、以後の投資をトータルで考えれば、新しいフォーマットのデジタル機器やソフトの 入手と比較して安価で済むからと、今後の発売が不透明な『昔の名盤』がすでに手元に あるからです。
ジャズやクラシックならまだしも、日本のフォークやポップス、例えば『ふきのとう』の 過去のアルバムが、SACDになって再発売される確率は限りなくゼロですからね。
グレープだってそうですよね、他にも個人的なお気に入り、今も売れ続けてるメジャーな 歌手等でなければ、絶対に大昔の盤の再発売は有り得ません。
まあそんな訳で、清水の舞台から飛び降りた訳ですが・・・・・・f(^^;) ポリポリ





 で、使ってみての感想、あくまでも今まで自分が愛用してたプリアンプ、アキュフェーズ: C−280Vのイコライザーアンプ部との比較です。他社のフォノイコライザーアンプは 聴いたことがありませんし、他所で聴いたところで、我が家と同じレコードプレーヤー& カートリッジでなければ、何を比較してるのかさえわからなくなりますからね。

 そしてその第一印象ですが、低域が非常に力強く感じられます。
今まで聞こえてこなかったベースの動きや、バスドラム等の音色が、明確に 聞き取れるようになりました。このアルバムのサウンド、こんなに力強かったんだ〜と 驚かされる古いLPが多くありました。
また、各楽器や声の音の分離が非常に良くなって、それぞれの楽器、それぞれの 担当パートの歌声として個別に聞き取れます。ゴチャっと、ひとまとめに出てくる 混ぜ合わされたような聞こえ方はないですね、まさにそれぞれの特徴を残して 美味くブレンドされたコーヒーというか、音楽的にアンサンブルされてるって 感じです。
その所為で単音も純度が上がったのか、ソロ楽器の音色では今までとはちょっと 変わったような感じさえ受けます。やはり歪が減って、一層の静けさが感じられる からなのでしょうね。
欠点と言えるかどうかわかりませんが、アナログ盤であっても80年代のデジタル 録音された演奏は、当時のデジタル録音らしくそれなりに再生されてしまいます。
古いレコードの方は倍音成分が多く叙情豊かに聞こえてくるのですが、80年代以降の レコードではそっけない、つまらない音と感じると申し上げたら良いのでしょうか?
同じアーティストのレコードで、デビューした頃の録音は驚くほど非常に豊かな響きで、 あらたな感動さえ呼び起こすのですが、後日、同じ方がセルフカバーして再録音された曲は、 演奏の出来不出来とは別に、なんかつまらない音色に仕上がってるような・・・・、 そんな感じでございます。(-_^;) はぁ〜
なので、どうせ聴くなら、70年代以前のレコードの方が良いみたいですね。
ただし、音響的にもレコード盤としての十分な満足が携わってなくてはなりません。
いくらカートリッジやフォノイコライザーが頑張ったところで、元のレコード盤より 良い音は出せませんから・・・・、国産の多くのレコードのように、元の盤の音質が 悪かったらまったくダメなんです。
その昔に英国から個人輸入したクラシックのレコード、今後これらを聴き直すのが 非常に楽しみになってきました。

 オーディオの専門誌を読むと、コストパフォーマンスが高いとか、数百万円の 他機種と比較しても劣らないとかの評価が書いてありますが、この価格でも 絶対的に十分に高いですよね、一般人にとっては・・・・・。
いくら良くても、フォノイコライザーだけで数百万円したら、購入はできましぇ〜ん。Y(>_<、)Y


2010.1.15 記


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