厄除け


 毎年この時期になると、ラジオやTVのCMで、新年の厄払いは○○厄除け大師で・・・・なんてのが 聞こえてきます。
自慢じゃありませんが、厄払いの参拝ってのは、生まれてから一度も行ったことは ございません。
どう考えても、これほど非科学的で根拠の無い事に対して、多くの方達が無駄なお金を使うのか、 さっぱり理解できません。
「厄払い」「厄除け」と声高らかに宣伝して集客する神社仏閣って、 単なる商売としての営業でしょう、そんな儲け主義の徳のない坊主の下で、『厄払い』なる儀式をしたところで 何の効果もないのは、十分に眼に見えてます。
そもそも『厄』って何なのよ!・・・・・・と自分の頭で考えてみれば・・・・。

 人生、生まれてから死ぬまでの間に、成長過程における変化や、いろいろな出会い、別れがあります。
子供から大人に変わるときには第二次成長が始まって、思春期では人を好きになることや、 失恋を経験して・・・・、やがて結婚して子供ができて、自分を育ててくれた両親や祖父母もやがては 歳を取り、病み、他界していきます。
そんな変化する人生の中にはおおよその周期的なものがあって、日本という国での慣習や長い年月の統計例から、 一般的に変化が生じやすい年代を男女別に注意喚起を促す意味で、昔の人々が『厄年』として戒めを 設けたのではないでしょうか?
別に悪魔や狐が人に捕り付く年代ってわけでもないですよね。

  厄除けしないと不幸が訪れるとか、開運が無いなんてのは、ある意味、宗教用語を 連呼した脅迫でしかありません。まさに、信じるものは騙されるの、体裁の良い霊感商法そのものです。
そんなところに無駄なお金を使うなら、思い切って美味しいものでも食べましょう!
そちらの方がよほど、身も心も幸せを実感できます。


2010.12.28 記


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