消耗品?
古くからオーディオを趣味とする人間にとって、レコード針は消耗品との認識です。
一定期間以上、レコード再生で使ってきたカートリッジは、針の先端が消耗するから交換する
ものだと思ってました。
ところが最近、インターネットで調べ物をしてたら、‘針先は減らない’とのご意見も
ある事を知り、思い込みや刷り込みされた考え方しかしていなかったと反省モードです。
一般的にレコード針の先端は工業用ダイヤモンドで出来ており、地球上では
一番固い物質といわれてます。そんな丈夫な針で、プラスチック系であるレコードの溝を
なぞらせて信号を拾い出すわけですが、SPレコード時代の竹針ならともかく、
ダイヤモンドがプラスチックに負けて磨り減るって事があるのでしょうか?
もちろん針メーカーのホームページでは、ダイヤモンド針でも200時間程度で進めてますが・・・・・、
http://www.nagaokatrd.co.jp/life/life_03.html
実際にはゴミの影響が無ければ、綺麗なレコード盤なら、針そのものは減らないようですね。
参考となるページもいくつかありました。
むしろ、針の磨耗以上に、
カンチレバー付け根のダンパーの素材が、経年変化によって
劣化
する事で影響を受けるようです。ですから、一回も使ってないカートリッジであっても、
太陽光が当たるような場所で長期保存や展示されてた製品であったりしたら、すでに
ダメってことですかねぇ?
高級なカートリッジであれば、針交換だけでも数万円、超高級品なら6桁しますから、消耗品と
いうことで容易に交換もできませんけどね。庶民の味方、DL−103でございます。v(^^ )
その昔、そんな針交換が不要ということも謳い文句にあった新しいメディア、レコードに
とって替わったCDの登場ですが・・・・・、たしかに『針』交換は不要ではありますが、実際には
針よりずっと高くて、針交換と違ってユーザーは手を出せず、経年変化による劣化があるので
必ず交換しなければならない部品がありました。
CDにおける『レコード針』、光学式ピックアップですね!
レーザーディスクでも同様でして、この光学式ピックアップが劣化してくると、盤面の信号を
読み取るときのトラッキングエラーが多くなり、やがては認識せずで再生不能となります。
¥25000也の光学式ピックアップ交換、何度行ったことででしょうか? SONY MDP−999 (~o~;)
修理に出すと、交換した部品として付随してきましたが、不良となったパーツを頂いたところで、
オブジェ以外にはなり得ず、結局は燃えないゴミが増えるだけでございました。
しかしながら・・・、そんな交換修理も、今や懐かしい思い出です。
最近のDVDプレーヤー等が同様の故障を起した時には・・・・、光学式ピックアップ交換
どころか、光学ドライブをアッセンブリーで交換ですからね。
パソコンの普及で、ユニットとしての需要が増えたから、
分解して、パーツを交換してって手間を掛けるよりも、そのまま交換した方が
確かで楽なのでしょうけど・・・・・
時代が変わる中、工業製品の進化と共に、どんどんどんどん消耗品のサイズが大きくなって
いってるような気がします。
2011.6.15 記
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