ついついサンタ


 我が家のリビングルーム、自分のギター8本と、お預かりして機種数本が壁に 掛けてあり、すべてのギターがライトゲージによるレギュラーチューニングで弦を 張りっ放しです。12弦ギターだけはエクストラライトゲージで少し細めですが、やはり 常時レギュラーチューニングがなされてる状態です、保管のために弦を緩めることは どの機種においてもありません。
家のリフォームを行って今の状態になってから10年が経過しましたが、その間に 弦を張っていて壊れたギターはないですね。古いところではGuildのD−50が、 1975年から36年間張りっぱなしで、その昔メディアムゲージを使った時期もあり ましたが、それでも故障には至りませんでした・・・・・とは、何度も書いてますね。
スキャロップ・ブレイシングが弱いとかお腹が出るとか、、へ理屈を捏ねる方も 居りますが、我が家においてスキャロップ・ブレイシングを持つ機種4本、すべて 新品の状態からもう10年以上張りっぱなしで、どれも何とも無いのですから、 管理さえ良ければ強度云々の問題で壊れることはなく、10年経過しているとの 実績が、それを証明してるわけです。v(^o^ )ニヤ
よって、ヤクザなアコギ道の第一話は正しい!

  弦を緩めない理由として、「手にとって直ぐに弾けなければ嫌だ!」というのが あります。弦を緩めてある状態からチューニングを開始したら、ギターも弦も落ち着くまで 時間が掛かって、弾こうと思った時にそのまま弾けないじゃないですか、 オーディオで音楽を再生してて、ふとその演奏と合わせてみたくなってギターを手にして、 直ぐに演奏できる楽しみってのもあるんです。その場になってチューニングから 始めてたら、演奏は終わってしまうじゃないですかねぇ。
さらに・・・、もうこの年齢ですから時間は尚更貴重です、一瞬たりとも無駄には 出来ません。
常時張ってあれば、コンディションの落ち着いた状態でそのまま弾けますし、曲が 終わるまでにチューニングを修正することも容易です。

 で、そんな瞬時の欲求でふと手にするギター、最近はサンタクルーズのVAを 選んでしまう場合が多いです。Martin はめったに手にしませんね。
軽さ、扱いやすさ、音色と3拍子揃って自分的な好みの一品になってるのかも しれません、同じサンタクルーズでも、トニー・ライスを手にするより、遥かに 多いです。
それからトップに入ったチェッキング、毎年少しづつ増えていってるようで、 何だか嬉しくなっちゃいます。最近のギターってチェッキングも入らないんですよね。
手持ちの機種でチェッキングが見られるのは、64年の Gibson CW これはもう全身 チェッキングだらけですが、他ではサンタクルーズのVAだけなんです。トニーライスは 同時期に作られたサンタクルーズ製品でありながら、チェッキングがまったく入ってきません。
新品のときはチェッキングは全く無かったVAですが、自分が使っていくうちに齢を 重ねるように増えていくチェッキング、板が割れるのではなくて塗装面にだけ生じる ヒビ割れですが、年々徐々に増えていく様子に益々愛着が湧いてしまいます。
以前所有していたMartinのD−35もわずかですがチェッキングがでてました。 22年間使用した結果で生じたチェッキングですが、比較すると15年目のサンタ クルーズのVA、ずっと多いように思われます。
壁に掛けてあるギターたちは、老後のための壁掛け預金でもありますが・・・・、 たぶん、サンタクルーズの2本、自分が天に帰るその日まで、持ち続けているギターでしょうね。


2011.11.29 記


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