進化はしてるが・・・・


 先日、長女が一人暮らしを始めるにあたりP社製の小型TVを購入したのですが、 「映らない!」と連絡があり、技術屋の親父としてチェックに出かけました。
アンテナケーブルを購入して一方にアンテナ端子を装着して渡し、もう片方は壁からの 直付け端子だったので、自分で剥いて接続するように伝えておいたのですが、 シールド線の意味を理解しておらず、芯線を出さずに外側のアース部分だけ 接続してあったので、当然ながら映りません。(⌒-⌒;) ・・・・
シールド線の芯を出して接続してOKとなりましたが、最近の地デジ対応TVでも ありますので、初期設定も行うことに・・・・・、しかしまあ、凄い時代になりましたね。
TVから音声ガイドで案内されるままにリモコンを操作していって、設定が完了しました。
音声ガイドがしゃべる内容の量とその音響的な品質、昔の音声合成装置の EP−ROMの容量では考えられません。

 そんな出来事の数日後、大手スーパーの電化製品売り場で同じくP社の ブルーレイレコーダーが¥29800で特売されていたので、予てから録画機器の 新しいものを1台欲しいと思っていたのもあって、衝動買いしてしまいました。
TVにしろブルーレイレコーダーにしろ、単品購入なのでセッティング等は自身で 行なわなければなりません、まあ技術屋としては、それが楽しいんですけどね。
接続するに当たって、地デジとBS/CS放送用の入力で、TVとの間でアンテナ線の つなぎ代えの必要に迫られ、付属してきたアンテナ線と別売でもう一本をTVとの 接続で使用する事になりますが、付属のアンテナ線、あまりにも安っぽくて・・・、 結局別売で2組購入してしまいました。それからHDMIケーブルも1本入用です、 TVもレコーダーもハイビジョンですからね。
長女のTVに続いて、今度は自分用のブルーレイレコーダーのチューナーを 含む初期設定ですが、前日と同じように音声ガイダンスにしたがって順調に 終了しました。不思議ですよね、録画機器がしゃべってるわけですから、 これも、昔のアナログ機器では考えられません。

 接続が終わったところで動作確認と取扱いのお勉強開始です、 親切な電気屋さんから購入したわけではないので、誰も教えてくれません。
手持ちのソフトの中からブルーレイを捜すと、DVDとのミックス抱き合わせ販売品で 、パイレーツ・オブ・カリビアンの4作目がありました。初めてのブルーレイ再生、 期待に胸を膨らませて再生してみました。
最初にディズニーのシンデレラ城が美しく映ったので、さすがはブルーレイ!と 感動したのもつかの間、突然に画像が乱れて縞模様状にノイズが 入ってきました。画面が変わって、注意事項の文字表示になっても同じです。 画像ノイズを含んだ縞模様が交互に見て取れます。 o(;-_-メ;)o ウーン
これはいかんと思ってイジェクトボタンを押しても、ディスクは出てきません。 しかたなく取説に従って強制停止、その後に通電と同時にイジェクトで ディスクは取り出せましたが・・・・・、疑問に思いながら再度トライするも 同様の症状が出てしまいます。
一瞬不良品か?と思いましたが、気を取り直して・・・・・、強制排出後に 今度はDVDを再生したら・・・・、なんと問題なく再生できるじゃありませんか!
マニュアルを読むと、ディスクが汚れてると上手く再生で着ない場合もあると 書いてありますが、初めて再生したんですけど・・・・・???
とりあえずブルーレイディスクの信号面を拭いてみて、再度試みたら、 今度は問題なく再生できました。何だったんでしょう?
アナログ機器と違って、原因についての見当もつきません。
まあ、様子見ですかねぇ?

 翌日になって、今度は録画方法やらお勉強開始です。ワンタッチでも 録画できるようになってはいるのですが、取扱説明書にはいろいろと 書いてあります。なかでも録画モード、DR、HG、HX、HE、HL、XP、SP、LP、EP といっぱい、全部で9つもあって何でこんなにあるんでしょ、どれを 選んだら良いやら、それぞれの詳しい説明もなく判断が つきません。そんな時はネットで検索ですね。

調べていくと、↓こんなQ&Aのアンサーを見つけました。


@DR=無圧縮録画で、放送画質そのままです。TVを見た時の画質です。

AHG〜HL=パナ独自の AVCRECモードで DVDへ擬似ハイビジョン録画が可能です。

他社機との 互換性は 0 です。

BXP〜EP=通常の圧縮モードです。互換性に問題は有りません。

DRのままダビング出来るのは BDへのみです。DVDへは出来ません。(高速云々・・以前の事です)

DVDへの最高画質でのダビングは HG となりますが、フォーマット を AVCREC でして下さい。

尚、HDDへ最初からHGで録画して置かなければ、高速にはなりませんよ!!

HDDから高速でダビングしたいのであれば、ダビングするモードでHDDへ録画して置く必要が有ります。

HDDへ DR で録画、その後 DVDへのダビングは 全て 等速です。

HDDから下位モードへの変換しながらのダビングは、必ず 等速です。


 ということで、ほとんどはメーカーの自社独自規格なんですね。
将来の互換性を考えるなら、ブルーレイディスクメディアでは、DRであり、 ハイビジョンという、その性能から譲ってもXPまで!
DVDメディアではXPかSPくらいまでしか、実用には耐えないって事になりますかねぇ。
将来における互換性無視なら、BDでHGあたりでも良いのでしょうか。
機器としての進化は凄いものがありますが、将来を見据えてるかどうかは 疑問でもあります。他社メーカーの機器に変えたら、保存したメディアは 見られないってことですから・・・・
大手メーカーさんとはいえ、7000億円も赤字出してますし、未来永劫と 操業が補償されてるものでもないでしょう、メディアそのものも栄枯盛衰が 激しくて、VHSで35年、レーザーディスクでは実質20年で市場から消えてます。
LPレコードは60年前のものでも元気に再生できますが、最新のメディア機器、 このあと20年経ったら再生できるのかどうか・・・・・?ですね。

 しかしながら、最近は購入した映像ソフトでさえ、観る機会がなくて溜まる 一方ですから、録画してもメディアにダビングなどせずに、観ることがなかったら 古いものから消していく様な心構えが必要なのでしょう。
ビデオデッキが消え去り、観られなくなった録画ビデオテープ、何本廃棄 したやら・・・・、またもや同じ過ちを繰り返しそうでございます。


2012.2.14 記


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