燃え尽きた実家
前様の実家が火事で全焼してしまうハプニングが起きました。
以下はその時の経過を記録したものです。
2012年8月12日、午前3時半、階下のリビングで寝ていた息子どんが
電話を受けて、寝室へ前様を起こしに来て・・・・。
「警察からの電話で、爺ちゃん婆ちゃんの家の住所が火事だって・・・」 と告げて
いるのが聴こえてきます。
寝起きが悪くて、普段ではちょっとやそっとでは目覚めない前様も、流石に
すぐに飛び起きてリビングへ行きました。
数分後、「実家が火事で、母親が行方不明らしいので、行ってくるね〜」と言い残して、
午前4時に家を出かけた前様。
隣町に住んでいる弟夫婦には連絡がいっておらず、長女である前様の電話番号だけを
両親の近所に住んでる叔父が記録していて、警察に伝えた様子です。
とりあえず弟にも電話して、携帯電話も忘れずに持って行きましたが・・・・
変な時間に目が覚めてしまい、寝るに寝られない留守番の夫でもあります。
まんじりともしない時間が続き、時の流れに任せて、とりあえず寝ようとした矢先の
5時30分頃、電話が鳴りました。
2階で受話器を取ると、前様の声が聞こえますが、こちらの声は聞こえないみたい。
調子の悪い2階の電話機で受けた所為かと思い、一旦保留して階下へ移動しましたが、
受信ランプは消えてすでに切れてます。
すぐに、再度かかってくるかと思って待ってましたが、数分待ってもかかって来ず。
なので、こちらから前様の携帯へ電話したら、「留守番電話に接続します・・・」って。 (^_^;)
前様の実家は携帯の圏外だったかな?
気持ちが安らぐはずもなく、落ち着いて寝ることもできないので、普段と同じように
6時に起床しました。
どんよりした気分で前様からの連絡を待ちますが、いつまでたっても何もなく・・・
こちらから掛ければ、なんどダイヤルしても留守番電話です。
この日のお昼は、友人主催のバーベキュー大会でしたが、とても参加できる
状況ではありません。
当日になってのドタキャン、非情に迷惑でしょうが、いたしかたなく・・・。
冷蔵庫から、差し入れ用に用意しておいてビールを持って、主催する友人宅まで行き、
状況を説明してキャンセルさせてもらいました。 (>_<;
時間は経過するも、前様からの連絡はまったく無くて・・・、
待ってる間は、あらゆることへの想定と対処を考えちゃいます。
葬式になったら、夏休み中の予定はキャンセルしなきゃならんだろうし・・・
12時30分を過ぎてやっと電話がありました。
「(住んでいた)家は全焼したけど、母親は軽傷で済んだから〜、これから病院へ寄って帰るので・・・」とのことでした。
とりあえず一安心ですな。 (;-_-) =3 フゥ
火事で行方不明といえば、ほとんどの場合亡くなってますから・・・ ナンマイダ- L(-_-)_/☆Ω チーン
しかし・・・・
いつまでたっても帰ってこない前様は相変わらずです。
お昼を、家族でどこかに食べに行こうかと待ってましたが、帰ってくる気配さえなくて・・・
とりあえず近所のスーパーで3人分のお弁当を買ってきて、息子どんと二人で先に済ませました。
可愛らしく甘えてくるサントラちゃんとチャッピーくん、待つ身にとって癒しのネコでございます。
結局・・・・、前様が帰宅したのは18時過ぎでした。
火災現場に戻ったら、まだ燻っていたので、弟と二人で水を掛けていたと・・・・
日に焼けた顔と腕が印象的です。
予想はしてましたが、帰ってからこぼすこぼす・・・ (((p(>o<)q)))
その話によると・・・
11時になっても母親が行方不明のままだったので、やはり弟と二人で葬式のことを
考えていたと・・・・。
消防、警察で、鎮火後にあちこちを掘って、掘って、掘って、掘って・・・、搜索して
ましたが、どうしても見つからず、 出てきたのは飼い犬の焼死体だけ。
焼け焦げた遺体が出てきたらどうしようかと悩んでる中、近所にある空き家の納屋の中へ、隠れていた母親が見つかったそうな。
燃え方から、義母が寝ていた部屋から出火したらしく、タバコの火、もしくは蚊取り線香によるものと思われ、バツが悪くて逃げ出していた感じでございます。
前様曰く、「早く姿を現していれば、火事場を掘り起こすこともなかったのに、まったく〜、
クソババア〜!」でした。
義母、以後は義弟が最近新築した家で暮らすそうです。
元々、老後の両親を引き取る予定で、建築の際に部屋まで用意していたのですが、
畑仕事がしたいのと、荷物が多くて引越しできね〜と、
同居を拒んでましたが、強制的にクリヤーされる形で同居になりました。
全焼したといっても、築100年以上は経過した田舎の農家、惜しくはないでしょう。
叔父名義の家にしがみついて、そこから離れようとしなかった義母には、これで
良かったのかもしれません。
今後は、無農薬野菜の供給やおすそわけは無くなることになりますけど・・・
老々介護を義母が放棄してたので、義父は老人施設に入って管理されていて、
それゆえに難を逃れて助かった感じです。
ここまでの経過を、その場に居た長女にも話したら、腹を抱えて大笑いされました。
家に帰ってから、買ってあった弁当を夕食にして、「まったく・・・・、クソババア〜!」と
何度も叫びつつ、
疲れきったのか、21時にはスカスカ眠ってしまった前様です。
かくして貴重なお休みの日も、予定行司を含めてそっくり燃え尽きて消失しました。
ネットで検索かけてみたら・・・・
痴呆・・・、もとい、地方新聞(下野新聞)のネット版に出てるじゃないですか!
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/accident/news/20120812/852284 より
佐野で建物火災
(8月12日 12:12)
12日午前3時ごろ、佐野市梅園町、無職女性(81)方から出火、木造2階建ての母屋
約224平方メートルと隣接する納屋約156平方メートルを全焼した。
佐野署が原因などを調べている。
2012.8.17 記
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