妄想の世界


 世の中には妄想を抱く人も多いでしょう。
自分だけの妄想の世界を作ってどっぷりと浸っていたら、ふと現実に 目が覚める!・・・ってのが良くあるドラマのワンシーンかと思えます けど、精神的に病んでくると、妄想と現実の区別がつかなくなって しまう場合もあるようです。
本人が妄想で作り上げた絵空事なのに、いつのまにかそれを実際に 起こったこととして、自分に都合の良い現実であると認識して、 思い込んじゃうんですね。
あることないこと勝手に作り出しては、架空の世界を他人に伝えだすから、 「そんなことはないよ」と実際の現実をご存知の方から指摘を受けても、 本人の中では実際に起こったことであり、指摘した人が嘘をついてる とまで心の中で創作しちゃいますから、もう始末に終えません。

 昔の知り合いでそんな方が居りまして・・・・、本人、アコースティック ギターに関するホームページを運営されてました。爆発的なアクセス数が あるとかでもなく、仲間内だけで日々数十人程度のアクセス数の ホームページでしたが、 ご本人が電車に乗ってると、近くの学生さん達が自分のホームページの 内容を話題にして話してるのが聞こえてきたと・・・、「〇〇のところが 面白いね〜」「いやあっちの△△は□□で・・・」などとやりとりしてて、 傍らに立っていたので、「思わず言いたいことをぐっと飲み込んで ほくそ笑んでた!」とその時は自慢げに語ってましたが・・・・・








   ありえません!








 ホームページを開いて、友人と同時にそれを見ながら、そこであれこれ 言い合う事はあるかもしれませんが、流行のTVドラマじゃないんだから、 後になってその内容について語り合うなんて、ましてや電車の中で内容を 思い出しながら、ホームページの運営者の近くでそれを話題に出す事なんて、 偶然の確率から言っても絶対に起こらないでしょう。
彼は自分に都合が良い妄想の世界を思い描いて、実際にあったように 自らが信じ込んでうっとりと語ったのよね。

 この後も、某オークションで中古のギターを購入したのはあきらかなのに、 自身のホームページでオーダーメイドしたとでっち上げて発表してしまい、 それを知ってる方達から指摘を受けても効く耳持たずで反論を繰り返 しては、本当にオーダーメイドしたと思い込んで譲らず、友人 たちをあきれさせてしまい、結果として自ら友人の輪から去ってゆかねば ならないトラブルを起こしたのでした。
自分の作った妄想の世界が、現実に起こった事だと心から思い込んで しまって歯止めが利かなくなったのでしょう。
今になっても、ホームページ上での表現をよくよく分析してみれば、普段から 妄想の世界の住人なのがわかります。だって、謙虚とか、謙遜とか、敬う なんてことがみじんも感じられなくて、本人だけがいつも完璧に 正しくて偉いご主人さまであり、何でもできるスーパーマンなんですもの。
自分も長い事ギターに関するホームページを運営してますが、問い合わせが あるなんてめったにないことす。それが頻繁に、しかも具体的に あったら、本人の妄想でしかないのでしょうね。


 そんな妄想の世界の住人に、前様も職場で被害を被ってる様子です。
直接の上司さまにあたる所属長さまがそんな人物らしく、看護の指示を出さずに 医療業務が滞ると、指示は出してあるのに部下が動かないと後になって 言い、指示を出してそれに付随してミスが生じると、指示を出してないのに 部下が勝手にやったから・・・・と確信した上で物を申すそうな。
マニュアルの説明や医療行為など、何一つ教育や実技指導を受けていないのに 教えてあると信じ込んでいて、それを元にした医療業務を実施するように 要求してくるとも。
とどのつまりは、あることないこと妄想の世界をその上のお偉いさんに伝達して、 一族経営ゆえに能力や技量がなくても施設長を張ってる、リスクを恐れて何も決断できないその経営者さんから、 意味不明なお叱りを受けることが常であると話しております。
そんな直属の上司さま、以前に前様が大手病院の指導担当だったころに 教えたことのある看護学校の後輩さんでもあり、友人が婦長を務めてる 個人病院の所属の看護士でもあったそうな。
先日、彼女を知る友人達から情報を得たところ、地元で有名な精神病院に 通っており、かなり強い薬を服用されてる様子、「ダメだこりゃ!」を 連発しておりました。
向精神薬を頻繁に服用されてる方に、医療機関の上位職を受け持たせては いけませぬ!
機械が相手の仕事や、ギターの問題だったら、単に金額の損失で 済みますが、医療機関の場合、そこに通って医療行為を受けてる方たちが 死亡してしまう危険性が伴ってきます。
前様、先日も電話でブチ切れて上司さまを怒鳴りつけておりましたが、自分が 絶対に正しく相手が悪いと思い込む妄想の世界の住人達には、世間一般の 正論は通じないのでしょうね。
嗚呼、無常でございます。


2013.1.29 記


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