アキュフェーズ


 我が家でも愛用してる国産のオーディオ・ブランド、詳しくは 存じておりませんが、その昔にトリオから分かれて、主に高級アンプ を主力製品としたオーディオ専門のメーカーとして、今や世界に誇る 有名ブランドにまで発展、上り詰めたメーカーであると言えます。
長い事愛用してましたプリアンプ:オーレックスのSY−88が、 フォノイコライザーから電波ノイズを拾うようになってしまい、当時の フラッグシップモデル:C−280Vを購入したのがご縁でしょうか、 レコードをかけてみて、コントロールアンプとして非常に安定感のある、 それまでとは次元が違ってしまったかのような、その再生能力には 驚かされたものであります。
さすがにステレオサウンド誌で、コンポーネント・オブ・ザ・イヤーの グランプリを受賞した製品だけのことはあったと、納得した次第でした。
そして、プリアンプが一流品レベルにグレードアップすれば、次に JBL4344を駆動するパワーアンプもそういしたいところ、 あれこれ悩んだ末にマッキントッシュのMC7300あたりをと 検討していたのですが、馴染のオーディオショップに行ったら 「海外製品はよくないぞ!」と否定され、アキュフェーズを強く 奨められたので、 当時に新発売となっていたP−550の導入に至ったのでした。
以後、チャンネルデバイダー:F−20とA級パワーアンプ:A−20も 追加してマルチアンプ駆動としたり、フォノイコライザー:C−27も 入手して、アキュフェーズサウンドにどっぷりと浸ってるわけでは ありますが・・・。

 最近ふと思うこととして、これで良かったのだろうかと!?
先日、オーディオショップから新製品の試聴会ということで案内が 届き、現在のアキュフェーズのフラッグシップである、プリアンプ: C−3800と、モノラルパワーアンプ:A−200×2台で JBL4348を聴く機会があったのですが、聴かせていただいて、 確かに音楽的に申し分のない、澄んだ綺麗な音ではありますが、 何かもの足りないような気がするのです。その何かってのが、自宅で 聴いてるときにも感じ取れるものであって、現在最高のフラッグシップ モデルで聴けば、そっちの方が音の余裕からしても上であるのは 判断できますが、アキュフェーズのパワーアンプでJBLのスピーカーを 駆動してる限りの共通項でもあるように感じられるのです。
スピーカーがJBL4348ではなく、インターナショナル・オーディオ・ ショウでも聴いた、DD66000の時にも同じ様だったでしょうか、 これがJBLのフラッグシップモデルの鳴り方なの?って感じで、JBL の『魅力』ってものが、イマイチ見いだせないのです。
自宅には一回り小さいスピーカー、TANNOYのSTIRLINGもあり、 プリアンプまでは共通でありますが、こちらはパワーアンプ: QUAD707で駆動していて、アキュフェーズ+JBL4344で 聴く場合と比べると、ハイファイじゃないんだけど、より魅力的な 響き方で魅せてくれるんですよね。
低音も25cmとは思えないほど、JBLの38cmに負けない 豊かな音色が響きますし・・・・・
ということで、アキュフェーズのパワーアンプでJBL駆動では、なんか 魅力的な要素が足りないんじゃないかと思えるようになってきた現在です。
タラ・レバの世界で話してはいけないのでしょうけど、あの時に、お店の お奨めを断ってマッキントッシュを購入してたら、どうなっていた のか?
メンテナンス体制がしっかりしていて、故障の少ないアキュフェーズと 比べれば、USA製のパワーアンプとして何回かは故障を起こしていて もしかしたら廃棄されてたかもしれません。 英国製のQUADも故障が何度もあって苦戦しましたから。
しかしながら、自宅のJBL4344から、現在どんな音色で音楽が聴けて いたのか? 今になって、とても気になるところでもあります。
馴染のオーディオショップ、アキュフェーズの取扱店でもあるので、 その辺の本音の部分は、なかなか聴きだせないかもしれませんが・・・。
自分の耳で、次回のインターナショナル・オーディオ・ショウに行って、 あれこれ確認するしかなさそうですね。


2013.3.11 記


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