老楽


 老後と書くと、年老いたらその後は死ぬだけなので、老楽が良いと、 ビッグコミックに連載中の山口六平太にありましたが・・・・

 先週末の土曜日、91歳になった我が家の老人に振り回されて ました。
事の発端は、朝起き出してからパソコンのチェックを開始したところ、 爺がやってきて言うことには、1ブロック先にあるK医院まで、 自転車を取に行くので、車で乗せていけと行けと指図するのです。
何で?と尋ねても、I病院から歩いて帰って疲れちゃったとか、前日に 胸が痛くてK医院に行ったとか、的外れな答えしか返してきません。
いろいろと質問の形態を変えて、あれこれ聴きだした内容からつなげて 推測すると、胸に痛みがあったのでK医院を受診したら、心電図を 撮れら、それを観たK医師に紹介状を書かれて、タクシーを呼ばれ、 そのままI病院まで送られた様子です。
なので自転車は置きっ放しになるハメに・・・・・
K医師はすでに老齢であり、土曜日のお昼時であっても受診に来る 患者が誰も居ない、近所ではヤブとして有名な医者でもあります。
先日も爺が受診した時に家族として呼び出しを受け、心筋梗塞の 疑いがあるので紹介状を書くから、大病院で精密検査してはどうかと 問われ、もう91歳なので、いつ何があっても不思議ではないので 不要な検査はしたくない旨お断りしたばかりなんですけどね。
爺が勝手に受診に行ったものだから、また騒ぎが大きくなって しまいました。
とりあえず車に乗せてK医院まで行って下して、それで終わりかと 思ったのですが・・・・・・

今度はお昼近くになってブランチを食べてる時に家の電話が鳴り、 I病院の内科外来なんたらかんたらと、 その後に電話口に爺が出て、 医者が説明するから来てくれとのたまいます。
いつ、どこへいくのか?と受話器にシャウトするように尋ねても、 耳が遠くて聴こえないらしく、正確な返事は返ってきません。
それを看かねたのか、また病院関係者と代わって、爺の病状を 説明したいから来て欲しいとのことでしたが、午後一番で来客予定も あって、すぐのすぐに出かけるわけにもいきません。
とりあえず爺を帰宅させてもらって、午後の診察時間に家族として 聞きに行くことにしましたが、朝のうちにK病院に連れて行ったときには、 その後にI病院へ行くなんて一言も言ってなかったクソ爺、全く迷惑な 老人です。

 来客が帰った後にI病院へ行き、担当の医師から説明を受けましたが、 入院にもならずに帰宅させる程度ですから、わざわざ家族が呼び出しを 受けて聞かされるような内容ではなく、各種検査結果の表を見せて もらっても、91歳と言う年齢から考えれば完全な健康体!!!。
医師も心筋梗塞を疑って検査を掛けたようですが、出てきた検査データー からは該当していないと話してました。肋間神経痛ではないかとも。
しかしながら、これで終わりにはならずに、後日あらためて24時間 心電図を撮る検診をするそうな。その後の説明には家族も同伴して くれとまで言われて・・・。

 91歳の爺なんですから、精密検査して病気を見つけられても 実際問題どうしようもなくて、家族としては迷惑でしかありません。 いつポックリ逝っても不思議ではない年代ですから、救急性がある場合で なければ放っておいて欲しいんですけどね。

 後期高齢者の介護や生活、いろいろと問題もあるようです。
国民年金だけの受給では月に2?3万円ですから、とてもまともな生活は できません、さらに自身名義で自宅を持っていると、生活保護の 対象にもならないとか。
逆に遊んで暮らして蓄えも無く、長年年金を払ってなくても、家を持って なければ生活保護が認められ、その支給額で楽に暮らしができるそうです。
遊んで暮らしたキリギリスは冬場に救われるけど、働いたアリさんは 援助が無くて救われない・・・・みたいな感じでしょうか?

 我が家の爺、多額の借金を次男である息子夫婦に押し付けて、 今や完全にマイペースだけの暮らし、家事の協力はいっさいせずに、 自身は高熱費を負担することもなく、暖房も冷房も20アンぺアの ブレーカーを落とすほど使い放題での自室住まい。
年金は自分だけのために使っていますから、十分に幸せな暮らしを してると思えるのですが、本人は息子夫婦に大事にされずに、 邪険にされて暮らしてると感じてる様子です。
まったく・・・・・。


2013.8.26 記


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