GODZILLA


 No.687のコラム『ゴジラ60周年 』でも書きました、2014年のハリウッド版『GODZILLA』、劇場にて3D映画を 親子で鑑賞してきました。
ゴジラというより、ムートゥの映画って感じがしないでもないストーリー 展開でしたが、ゴジラがゴジラらしく描かれていたので満足でございます。
前回のハリウッド版は酷かったですからね〜、あれではゴジラではなくて ジェラシックパークですよね。
今回もゴジラがどうして存在するかとか、どのような生き物なのか、多くを 語っておらず、謎の生物のままで出現してまた海へ消えて行きましたが、 変に新しい解釈で理論付けない方がいいのでしょう、60年前に誕生した ゴジラは今や映画界のスーパースターであって、陳腐な肩書の役どころでは 観客が満足しませんからね。とにもかくにも水爆の申し子であることが 語られていれば、あとは観客が長年のイメージから勝手に推測してくれて、 それで良いのだと思えます。
そして今回の映画では、ゴジラが強く描かれてるところがまた良いですね。
ラストシーン、圧倒的な強さで敵を倒した時のゴジラの姿は圧巻です。

 戦後わずか9年後にあたる、1954年(昭和29年)の第一作、 これはやはり凄い映画でした。
当時の特撮技術、現代のそれと比較すれば、古めかしくて幼稚で粗も 多くありますが、東京を焼け野原にして闊歩するゴジラの姿は極めて 衝撃的でした、あのシーンは、B−29による東京大空襲の再現以外の 何物でもないのでしょうね。
今回のハリウッド版、それに近いものが随所にあったような気がします、 けしてお子様向けの映画じゃなくて、大人向けのSFアクション映画に 該当してるかと思えます。

 正直、海外でここまでのゴジラ映画が作られるとは予想外でした。
前回のハリウッド版を観てれば尚更ですよね、外国人には日本の ゴジラ映画の神髄は理解できないのかなと思ってましたが、今回の作品は それを払拭してくれたようです。
芹沢博士のフルネームが、芹沢猪四郎というのは、第一作へのリスペクト でしょうか、その芹沢博士役の渡辺謙さん、実に良い仕事されてましたし、 久し振りに満足のゴジラ映画でした。


2014.8.21 記


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