変遷しつつ


 手網を振ってコーヒー豆を焙煎して、もう15年以上の年月が 経過しておりますが、その前は小型の焙煎機を使ってました。
コーヒーだ!のコーナーで写真を掲載してありますが、1回の 焙煎量は生豆で200gまで、時間にして20分〜30分くらいで フルシティローストまでの焙煎が行える機材でした。
均等に焼き上げるに当たり、焙煎中における火加減操作、 けっこう大変だったような記憶が蘇ります。
その後に焙烙を入手して手網焙煎にチャレンジしたところ、最大容量で 生豆250gを6分前後と短時間で仕上げられることが判明、 以後、焙煎できる分量が少なく時間も掛かり、作業が終わってからの 掃除やメンテナンスにも手間のかかる焙煎機を使う機会は無くなり、 ほぼオブジェと化しておりましたが、コーヒーだ!のコーナーをご覧に なった方から問い合わせのメールをいただき、結果として売却に至った 経緯があります。
それからはずっと焙烙のみを振っていたわけですが・・・・、この手網 焙煎、心・技・体が揃って充実していないと上手く焼けません。
技の方は経験値の蓄積で、心の方は事前に準備さえ出来てれば何とか なりますが、体だけは自分の意識とは関係なく、どうにもならない場合が あるわけで、花粉症で鼻水だらだらの時に焙煎はできませんからね。
ある時には腕に痛みがあって、重たい焙烙を長時間振り続けることができず、 焙煎作業が出来ない期間もありました。左右で腕を替えての連続作業 ですから、どちらか片方の腕にトラブルがあると困難になっちゃいます。
アラカンに近づくに連れ、体にも不調が出る要素が増えて行きますけど、 老化によるものはどうにもなりません。また、夏場の気温が40度に迫る ような時期の手網焙煎は、大汗かいての作業で、熱中症になる危険性も 伴ったりします。
手網による焙煎、その焼き上がり加減については、ほぼ自在ですし、 何回焼いても同じロースト程度で留められるようになってきましたから、 極意を習得したと宣言しても良いんじゃないかと思えますが、果たして いつまで手網で焙煎出来るのかと考えると、この後の加齢では辛いものが 有るような感じです、腕が振れなくなったら焙煎できないわけです からね。
まあそんなところも加味して、新たに電動の焙煎機を購入した訳ですが ・・・・


 久しぶりに焙煎機を手にして、昔を思い出しながらコーヒー豆を 焼いてみました。とりあえずは8回、トータルで約2.4kgほど生豆を 焙煎して、この機械を使用しての火加減についてノウハウを学習しつつ あります。
手網焙煎のそれと比較して、自在と言うにはまだ程遠いところにあり ますが、次に焙煎する時にはもう少しうまく出来るようになる・・・・・ かもしれません。あるいは失敗して飲むのも悲惨な豆が焼き上がるか?
いずれにせよ、炎に向かって焙烙をず〜っと振ってるよりは体が楽で あります。
心・技・体の体がなくてもなんとかなりそうなので、 乞うご期待・・・・ですかねぇ?


2015.4.7 記


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