真知子さん


 数多くの真知子さんが居られますが、渡辺さんのことであります。
40年前の音源を捜してる時に出て来た、大昔にエア・チェックした カセットテープ、当時のFM東京で、DENONがスポンサーとなり、 パイプを咥えた某オーディオ評論家が司会を担ってる番組で、なんと スタジオから生で放送されたものを録音した貴重な音源であります。
FM放送の規格から、高音側の上限は15000Hzなので、CDにも 及ばない狭い周波数レンジでありますが、そこは生放送!
たいしたFMチューナーでもなく、電波にノイズも乗ってますが、 録音しながら聴いた真知子さんの歌唱には、甚く感動したものであり ます。ホントにとろけちゃいました〜。
そんな音源が2つ見つかりましたので、これもデジタルレコーダーに 入れてデーター変換、ネットワーク・プレーヤーで聴けるように いたしました。
あらためて聴く推定23歳と、24歳の渡辺真知子さんの生歌の録音、 ただもう素晴らしいと言う他はありません。
デビュー当時からファンでありましたので、ファースト・アルバムから 購入を続けていて、古い方の生放送では3枚目を中心に、24歳での生放送 では6枚目を中心に歌われており、手持ちのレコードと演奏の比較ができるの ですが、レコードより全然良いんですよ!!!
ノイズが含まれていようが、周波数レンジが狭かろうが、レコード盤より 音楽として際立って良いのは確かです。若いころの、全盛期の歌唱力ってのも 凄いですね、しゃべる声は小さく可愛らしいのですが、歌になると 爆発するかのように迫っきます、これは、若いころの中森明菜さんも同様 でしたね。
レコードより素晴らしいってのは、FM放送が良いんじゃなくて、 レコードそのものの出来が悪いのだと思います。こればかりは日本盤しか 発売されてないので、輸入盤との比較ってのは出来ませんが、おそらく マスターテープを海外へ持ち出して、そこでカッティングしてプレス されたレコード盤なら、もうちょっとまともに・・・・・以下自粛。
日本で発売されたアーティストのレコード盤で、まともな音質のモノって 少ないですよね。自分の知る限りでは、初期の井上陽水とマリーンくらい です。とくにソニーさん、東芝さん、ビクターさんには、ちゃんとして 欲しかった!

 閑話休題、そんな真知子さんの懐かしい音源を聴いて、最近の様子 が知りたくなり、映像では1枚だけ発売されていた『グッドエイジャー賞受賞 記念 渡辺真知子コンサート'Amor & Smile' Special』なるDVDを購入して 観てみましたが、ここ数年はインディーズ・メーカーからジャズ・ラテン・ カバー、リメイクで作品を発表されており、その集大成みたいなライブ 映像作品、これもよかったです。
歌う事に関しては劣化というものは無いみたいな、まさにタイトル通り、 実によく年をとってまして、20代前半の最新精鋭の危険物みたいな 歌唱力から、見事に熟成しきったチーズやワインみたいな、現在の渡辺真知子 さんが堪能できたのであります。
自分もこんな風に年を取りたいな〜・・・・・って、真知子さん、 アタシより1歳年下ですね!


2015.5.14 記


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